まえがき
『よく管理された社会には4つの柱がある。』
リスト
- 市民の行為や市民権を擁護し、財産権や契約を定義して施行し、平等と民主主義とを促進する法体系がある
- 私的材の市場が発達しており、企業と個人が取引によってそれぞれの利益を追求し、効率性が促進されている
- 市場価格に反映されない費用あるいは便益、すなわち外部性の問題が法・規制・課税などによって補正されている
- 経済的・政治的な機会と結果の、平等で公正な分配がなされる制度がある
あとがき
まえがきを含めて、ウィリアム・ノードハウス『グリーン経済学――つながってるけど、混み合いすぎで、対立ばかりの世界を解決する環境思考』 (みすず書房、2023年)より。リストは本文の要約・引用です。
引用したのは、著者が「グリーン社会の4つの柱」を導入する前段の部分。そもそもよく管理された社会には4つの柱があり、グリーン社会でもそれは同じだというくだり。前者の方が汎用性が高く、収集しておきたくなりました。
民主主義的な法体系。私的材の活発な市場。公共財など市場外部性に対する規制。機会と結果が公正に分配される制度。
- タイトル: グリーン経済学――つながってるけど、混み合いすぎで、対立ばかりの世界を解決する環境思考
- 著者: ウィリアム・ノードハウス(原著)、江口泰子(翻訳)
- 出版社: みすず書房
- 出版日: 2023-01-18