まえがき
『歴史を振り返ると「人類社会を変えた発明」と呼べるものがたくさん見つかります。ここでは便宜上、大きく4つのジャンルに分類してみましょう。』
リスト
- 人類の生理学に影響を与えて、生物学的に進化させた発明(例:火の管理・利用、酪農、抗生物質、組換えDNA技術、体外受精技術)
- 情報を民主化した発明(例:文字、活版印刷、インターネット)
- 人類にはできなかったことをできるようにした発明(例:船、飛行機、イヌ、ネコ)
- 人類にできることをより効率よくできるようにした発明(例:ウマ、蒸気機関、コンピューター、生成AI)
あとがき
まえがきを含めて、Rootport『人類を変えた7つの発明史 火からAIまで技術革新と歩んだホモ・サピエンスの20万年』 (KADOKAWA、2024年)より。リストは本文からの要約・引用です。
「人類社会を変えた発明」を少数のカテゴリに分類してみる。なんとも心躍る取り組みです。当サイトにとっては書名の「7つの発明」よりもこちらのほうが価値あるリスト。
ひとつだけ補足。犬や猫が「人類にはできなかったことをできるようにした発明」とされているのは、犬を家畜化してその嗅覚を狩りに使ったり、猫を家畜化してその体臭で小動物を忌避させたりしたことを指しています。
一方で馬は、ものを運んだり畑を耕したり戦場を駆けたりと、人ができることを拡張したと言えるので第4分類。
境界線上にいくつか悩ましい例があるのでは……などと考えを巡らせたくなるところも含めてユニークなリスト。
- タイトル: 人類を変えた7つの発明史 火からAIまで技術革新と歩んだホモ・サピエンスの20万年
- 著者: Rootport(著)
- 出版社: KADOKAWA
- 出版日: 2024-06-04