婬欲の繋縛


まえがき

『「婬欲の繋縛」とは、修行者をこの世に性的な面で縛り付けて、解脱を妨げる要素のことである。』

リスト

あとがき

魚川 祐司『仏教思想のゼロポイント: 「悟り」とは何か』(新潮社、2015年)より。増支部の経典にあるそうです。”methunasanyoga” “seven bonds of sexuality” あたりで情報収集可能。「いんよくのけばく」と読む様子。

このリストを作るためには、繋縛的な状況をあれこれ想像しなければなりません。悟ってない人にはとても作れそうにないリストです。

枠組みとしてはどうか。大まかに、前5つが現在の自分、第6項目が他人、第7項目が未来の自分を対象としています。仏教のリストはどれもただの羅列でないところがすばらしい。

最初の5項目の分類意図は何か。仏教には五欲(五塵)という考えがあります。六境から法を除いた五つ、すなわち色・声・香・味・触が欲望を引き起こすということです。これで見ると色(第3項目)・声(4)・触(1)ですね。第5項目は法と言えそうです。残る第2項目は香とも味ともいえないので、やや漏れがありそう。

とはいえ、あまり詳細なリストでは、リスト自体が修行の妨げになりそうな気もします。

    タグ

    仏教 淫欲

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