まえがき
『ブッダは苦しみには三つの側面があると教えている。』
リスト
- 【苦苦〈くく〉】 痛みや痒みなど、主に身体的な症状にともなう苦しみ
- 【壊苦〈えく〉】 快感や楽しみが薄れるときに味わう寂しさ・悲しさ・もの足りなさなど、喪失の苦しみ
- 【行苦〈ぎょうく〉】 思い通りにいかない満たされなさから生じる苦しみ
あとがき
まえがきを含めて、プラユキ・ナラテボー 『自由に生きる』より。リストは本文からの編集・引用です。
三苦の、著者による解釈も引用します。
『私たち人間は、身体を抱え、情感を有し、心を働かせながら生きる存在である。そこに、快を求め不快を避けるという、生命のサバイバルのための基本的なプログラムが作動する。それによって、不快感、寂寥感、不満感といったような苦しみに遭遇することになる。』
行苦は『心のアクション(業)から派生する苦しみである』とも解説されていることを踏まえると、次のような整理でしょうか。
苦苦=不快感(身体レベル)
壊苦=寂寥感(情感レベル)
行苦=不満感(業レベル)
- タイトル: 自由に生きる
- 著者: プラユキ・ナラテボー(著)
- 出版社: サンガ
- 出版日: 2015-12-25