投稿者: koji

  • 教師の経験学習モデル (ALACT)

    まえがき

    『Korthagenらは、理論と実践を繋ぐことの重要性を指摘し、リアリスティック・アプローチというアプローチを提案した。リアリスティック・アプローチにおいては、教師の経験を基盤に学習が行われるが、その学習の具体的方法とされているのがALACTモデルである。』

    リスト

    あとがき

    脇本 健弘ほか『教師の学びを科学する: データから見える若手の育成と熟達のモデル』より。リストは参考文献(1)からの編集・引用です。

    各項目の先頭が、学習者である教師が踏むステップ。『←』より後は、そのステップにいる学習者に対して教育者(教師の教師)が発揮すべきスキルです。

    Kolbの経験学習モデルとほとんど同じですが、Actionに戻す前にTrialという重複するように見えるステップを敢えて置いているところに特徴があります。

      (1) Korthagen, F. “Reflective thinking as a basis for teacher education.” Paper presented at the Annual Meeting of the American Educational Research Association (69th, Chicago, IL, March 31-April 4, 1985).

    • 暴力の3つの誘因(ホッブズ)

      まえがき

      「『リヴァイアサン』(一六五一年)のなかで、彼はわずか百語にも満たない言葉で人に暴力をふるわせる誘因について分析しているが、これは今日のどのような暴力にもあてはまる。」

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、スティーブン・ピンカー『暴力の人類史 上』より。リストは本文を編集してまとめました。

      第2項目「不信」については、現代では「恐れ」と呼んだ方が適切であること、また第3項目「誇り」(グローリー)についても「名誉」「信頼性」のことであると注釈がついています。また他の箇所では、利得を求めて略奪的な攻撃を、安全を求めて先制攻撃を、評判を求めて報復攻撃を行うとも書いてあります。略奪・先制・報復は枠組みとして確からしく感じるので、この3つの誘因リストの説得力も高まりました。

      まえがきのとおり『リヴァイアサン』からの引用です。ちょっと目を通してみようと思ったものの、あまりにも大著なので断念。

      • タイトル暴力の人類史 上
      • 著者: スティーブン・ピンカー(著)、幾島幸子(翻訳)、塩原通緒(翻訳)
      • 出版社: 青土社
      • 出版日: 2015-01-28
      • カリスマの3つの性質

        まえがき

        『政治心理学者らは、多くの人がカリスマ的と思うのはどのような性質かについて興味をもち、伝記や手紙、日記を調べて手がかりを探したところ、三つの性質がくり返し現れた。』

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        あとがき

        まえがきを含めて、マリアン・ラフランス『微笑みのたくらみ: 笑顔の裏に隠された「信頼」「嘘」「政治」「ビジネス」「性」を読む』より。微笑みとは関係ないリストのように思えますが、「6 笑顔の政治学」からの引用。参考文献(1)(2)からの引用とのことでしたが原典はチェックできず。

          (1) R. J. House, “A Theory of Charismatic Leadership.” In Leadership: The Cutting Edge, ed. J. G. Hunt and L. L. Larson (Carbondale: Southern Illinois University Press, 1977), 189-207.

          (2) J. A. Conger and R. N. Kanungo “Charismatic Leadership in Organizations: Perceived Behavioral Attributes and Their Measurement”, Journal of Organizational Behavior 15 (1994) 439–52.

        • 友達の3カテゴリー

          まえがき

          『アリストテレスは、友達を3つのカテゴリーに分類している。』

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          あとがき

          まえがきを含めて、リチャード・シェル 『ウォートン・スクールの本当の成功の授業』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2015年)より。

          これはアリストテレスの『二コマコス倫理学』におけるフィリア(愛)の類別のこと。現代版として収集しておいてもいいかなと。

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          • 信頼性(クレディビリティ)の4要素

            まえがき

            『信頼性を、4本脚の椅子だと考えてみるとよい。あなたの信頼性が、4本の脚の上でしっかり固定されていれば、あなたの提案は真剣に受け止めてもらえる。4本のうち1本でも引き抜けば、あなたの信頼性はぐらつき、場合によってはぺちゃんこに潰れてしまう。』

            リスト

            あとがき

            まえがきを含めて、リチャード・シェル 『ウォートン・スクールの本当の成功の授業』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2015年)より。

            ここでいう「信頼性」は、原著ではcredibility。日本語の「信頼」という、かなり幅の広い概念のなかで「裏打ちされた」感のある信頼を指す言葉だと理解しています。まさに、権威・知識・実績・人間性によって醸成された信頼が、credibility。そこでタイトルにクレディビリティの文字を入れておきました。

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          • やりがいの7つの源(PERFECT)

            まえがき

            『仕事のやりがいには、7種類の源がある。頭文字をとると、PERFECTとなる。以下の価値観のうち、あなたはどれに最も心を揺さぶられるだろうか?』

            リスト

            あとがき

            まえがきを含めて、リチャード・シェル 『ウォートン・スクールの本当の成功の授業』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2015年)より。まえがきは一部編集のうえ引用しています。リスト項目は本文からの引用ですが、1項目に1章が割り当てられているので目次でも確認できます。Acronym-makingの苦労が忍ばれる作品。敬意を表して収集。

            第1と第7項目の違いが少しわかりづらいと思います。本文から補足すると、第1項目は学習や成長の実感そのものがやりがいとなるパターン。第7項目は持てる才能や培ったスキルを最大限に発揮することでえられるやりがい。

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          • リーダーシップの基本5項目(OneGoal)

            まえがき

            『ネルソンは調査よりも直観に頼って五つの項目を割り出し、それをリーダーシップの基本と呼び、ワンゴールの教師たちにこの五つを徹底してもらいたいと呼びかけた。』

            リスト

            あとがき

            まえがきを含めて、ポール・タフ『成功する子 失敗する子――何が「その後の人生」を決めるのか』より。まえがきのワンゴールとは、高校生に大学への進学および卒業を支援する組織である”OneGoal“のこと、ネルソンとはそのCEOであるジェフ・ネルソンのことです。

            大学卒業までがんばるには、このような要素の涵養こそが肝要。

            • イスラムの基本五行

              まえがき

              『五行(ごぎょう)とは、ムスリム(イスラーム教徒)に義務として課せられた5つの行為であり、六信とともにイスラームの根幹を成す重要な定めである。具体的には次の5つを指す。』

              リスト

              あとがき

              まえがきおよびリスト項目は「五行 (イスラム教)」(Wikipedia)より。解説部分はアンナ・エレル『ジハーディストのベールをかぶった私』からの引用です。

              同書でこの五行を知りました。いやー、怖い本だった。

              • 上手な批判(ギブリン)

                まえがき

                『上手な批判とは、するほうとされるほうの両者が価値ある目標を達成することを目的としたものでなければならない。』

                リスト

                あとがき

                まえがきを含めて、L. ギブリン『成功する人間関係』より。読みようによっては第4、第5項目が矛盾しているように思えるかもしれません(回答を与えるが命じずに協力を求める?)。第4項目は批判だけに終わらせないことを、第5項目は共通の目標ないし問題に目を向けることを、意味しています。

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              • 議論のルール(ギブリン)

                まえがき

                こちらの“論理的な道理”を相手の自我の奥にすべり込ませ固定させるために。

                リスト

                あとがき

                L. ギブリン『成功する人間関係』より。第3項目だけ「こと」で終わっていて気になったので削除しました。

                まえがきは本文からの編集・引用です。「こちらの“論理的な道理”を相手の自我の奥にすべり込ませ」って、なかなか恐ろしげな言い回し。「答える前に間をおく」とか細かいハウツーも面白い。

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