投稿者: koji

  • 人を引きつける三大秘訣(ギブリン)

    まえがき

    『以下にあげるのは、正常な人間のすべてに共通する三つの基本的な渇望である。これを友人を得るための三方式として利用することだ。』

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    あとがき

    まえがきを含めて、L. ギブリン『成功する人間関係』より。リストは本文からの編集・引用です。

    よく「三大渇望」なんて見出しとともに見かけるキーワードですが、そういう調査研究がなされたようでもないし、誰が創作したのだろうと思っていました。今のところ、この本が最も古い情報源です。原著は1956年の出版。

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  • 習慣の見分け方

    まえがき

    『習慣で何かをしている場合は特徴が4つある。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、アート・マークマン『スマート・チェンジ 悪い習慣を良い習慣に作り変える5つの戦略』より。本文を編集・引用してリストを作りました。

    これはなかなか面白いリストです。たとえば「スマホでメールをチェックする」ことが習慣になっている場合は、次のようになっているはず。

    1. 「さあ、やるぞ」と決意してメールチェックをすることはない。
    2. 歩きながらでもチェックできる。
    3. メールソフトのボタンの並びが変わったら、とたんにやりにくくなった。
    4. いつ何回チェックしたか、覚えていない。

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  • 行動改善の5つのツール

    まえがき

    『習慣を生み出し維持するシステムは簡単には変わらない。行動を変えるためには動機付けシステムのあらゆる側面に働きかける必要がある。特に使うべきツールが5種類ある。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、アート・マークマン『スマート・チェンジ 悪い習慣を良い習慣に作り変える5つの戦略』より。リスト項目の見出しは本書の目次からの引用です。補足コメントはわたしなりの要約です(ので、書籍の内容の正確な要約ではありません)。

    ゴーシステムは習慣の力や動機付け、ストップシステムは意志にほぼ対応します。オーソドックスかつ網羅的な方法論でした。

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  • (構築主義による)学習のためのデザイン・モデル

    まえがき

    『ポリアは問題解決のプロセスをエレガントな4ステップに整理しましたが、私たちが新たに考えたTMIは、(略)3ステップだけです。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、Sylvia Libow Martinez, Gary Stager 『作ることで学ぶ ―Makerを育てる新しい教育のメソッド』より。まえがきの、ポリアの4ステップとは「問題をとく4段階」のこと。

    副題にあるとおり、Makerを育てるので、とにかくMake。この本ではもう一つ、LUMT(Less Us, More Them)という教師向けの心得も印象に残りました。ちょっとリストにしづらいのでここに書いておきます。

    • 経済成長の3つのT

      まえがき

      『大きな成功と繁栄を誇る大都市は、この三つのTすべてにおいて抜きん出ているのだ。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、リチャード・フロリダ『新 クリエイティブ資本論—才能が経済と都市の主役となる』より。【】より後のミニ解説は本文の内容を参考にまとめました。

      最初に読んだのが旧版(の原本)で、もう13年も前。当時の興奮がよみがえってきました。

      クリエイティブ・クラスについては、本文中では「意義のある新しい形態を作り出す」といった定義がされていますが、いまひとつイメージがわかないところがあります。本文中の表や補遺から考えて、職業分類でいうところの「ワーキング・クラス、サービスクラス、一次産業従事者」以外というのが、荒っぽいながら意外にわかりやすい定義かも。

      • 棒人間を描くコツ

        まえがき

        『コツは3つ。まず、ビジュアル・アルファベットを取り入れること。次にどんな手を使ってもいいから、行動のイメージを思い描くこと。そして、次の基本ガイドラインを心に留めることだ。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて、サニー・ブラウン『描きながら考える力 ~The Doodle Revolution~』より。カッコ内は本文からの要約・引用です。まえがきのビジュアル・アルファベットについては著者の文章”The Miseducation of the Doodle“(A List Apart)に説明とイラストがあります。

        ときどき棒人間を描きます。5の「鼻」なんかはほんとうに大事だコツなと思っていたので、他のコツもきっと有益だろうと思い収集。本書では繰り返し6のようなはげましが登場します。

        • 映画を観る3つの「目」

          まえがき

          『映画人であり映画脚本家でもあるジョン・ブアスティンは、映画をとおして物語を語るのにハリウッドがこれまでに発見している基本的な視座を三つ挙げている』

          リスト

          あとがき

          まえがきおよび【~の目】は、マシュー・M. ハーレー他『ヒトはなぜ笑うのか』(勁草書房、2015年)より引用。解説部分は、同書の本文からの解釈・引用です。詳しくはJon Boorstin”The Hollywood Eye: What Makes Movies Work”に載っている模様。せっかく「3V」に仕立ててくれていますが、単語自体が難しくて覚えづらい……。

          映画だけでなく物語との関わり一般に拡張できる、わかりやすいフレーム。

          • タイトルヒトはなぜ笑うのか
          • 著者: ハーレー,マシュー・M.(著)、アダムズ,Jr.,レジナルド・B.(著)、デネット,ダニエル・C.(著)、Hurley,Matthew M.(原著)、Adams,Jr.,Reginald B.(原著)、Dennett,Daniel C.(原著)、宏仁, 片岡(翻訳)
          • 出版社: 勁草書房
          • 出版日: 2015-02-25


            • 素晴らしい説明の持つ3つの性質

              まえがき

              『分析的にも審美的にも素晴らしいとされる説明は、何はともあれ、次のような性質を共有している。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて、ジョン・ブロックマン編 『知のトップランナー149人の美しいセオリー』より。リストはマーザリン・バナジの回答からの引用です。

              素晴らしい説明は(a)シンプルで(b)深い。「素晴らしい説明」の素晴らしい説明です。
              (c)自分が思いつきたかった、というのは、気の利いたことを書きたかっただけかもしれませんが、これもまた深いところで真実を突いているように思えます。
              ある説明を受けて素晴らしいと思えるということは、それが素晴らしいと判断できる程度には説明の対象について詳しいということ。それほど詳しいならば、素晴らしい説明を自分で思いつけてもいいはずですからね。

              • タイトル知のトップランナー149人の美しいセオリー
              • 著者: リチャード・ドーキンス(著)、スティーブン・ピンカー(著)、V・S・ラマチャンドラン(著)、スチュアート・ブランド(著)、ブライアン・イーノ(著)、ティム・オライリー(著)、ナシーム・ニコラス・タレブ(著)、ジャレド・ダイアモンド(著)、ジョン・ブロックマン(編集)、長谷川 眞理子(翻訳)
              • 出版社: 青土社
              • 出版日: 2014-11-21

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            • ティンバーゲンの問い

              まえがき

              『動物行動学者で鳥類学者のニコラス・ティンバーゲン(略)が与えたのは、普遍的な説明ではなく、観察された個々の行動について、私たちが答えを見つけ出すための枠組みだった。』

              リスト

              あとがき

              まえがきは、ジョン・ブロックマン編 『知のトップランナー149人の美しいセオリー』より。リストは、【】部分を「ティンバーゲンの4つのなぜ」(ウィキペディア)から、残りの疑問文を同書から引用して作成しました。ウィキペディアの説明と引き合わせると、最初の2つが個体に関係する至近要因、次の2つが進化に関係する究極(進化)要因と分類されるとのこと。

              本書はEdge.orgの “WHAT IS YOUR FAVORITE DEEP, ELEGANT, OR BEAUTIFUL EXPLANATION?“(あなたのお気に入りの、深遠で、エレガントで、美しい説明は何ですか?)という問いに対する回答を編集したもの。ティンバーゲンの問いを挙げたアイリーン・ペパーバーグ氏の回答 “Keys to Behavior: Tinbergen’s Four Questions” も読めます。

              • タイトル知のトップランナー149人の美しいセオリー
              • 著者: リチャード・ドーキンス(著)、スティーブン・ピンカー(著)、V・S・ラマチャンドラン(著)、スチュアート・ブランド(著)、ブライアン・イーノ(著)、ティム・オライリー(著)、ナシーム・ニコラス・タレブ(著)、ジャレド・ダイアモンド(著)、ジョン・ブロックマン(編集)、長谷川 眞理子(翻訳)
              • 出版社: 青土社
              • 出版日: 2014-11-21

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            • 行動変容の階段モデル(BCSM)

              まえがき

              FBI(アメリカ連邦捜査局)のCNU(危機的状況における交渉ユニット)が定義した、交渉相手(たとえば誘拐犯)に行動を促すにいたるステップとは。

              リスト

              あとがき

              岡本 純子『ハーバードとFBIで習う「最強の説得法」とは?』(東洋経済オンライン、2015/06/16)で『FBIで開発された「魔法のテクニック」』として紹介されていました。ホントかいなと思って調べてみたところ、Gregory M. Vecchiらの”Conflict and Crisis Communication: Principles and Practice”という本を経由して、参考文献(1)にたどりつきました。本当みたいです。FBIの交渉術というキャッチが使えるせいか、多くのブログで紹介されていました。

              リストは参考文献(1)を要約しつつ翻訳したもの。アクティブ・リスニングのスキルなどをていねいに紹介してくれる、読みやすく興味深い論文でした。

              ステップ1と2の「行動」により、3、4、5の「状態」へと、階段を上るように進んでいくべしという感じです。なおタイトルのBCSMは”Behavioral Change Stairway Model”。


                (1) Vecchi, Gregory M., Vincent B. Van Hasselt, and Stephen J. Romano. “Crisis (hostage) negotiation: Current strategies and issues in high-risk conflict resolution.” Aggression and Violent Behavior 10.5 (2005): 533-551.