まえがき
「私は、アクセルとブレーキをいかに加減するか、どこまでアクセルを踏んで、どこでブレーキを踏むか、リスクをどう取っていくか、いかにリスクを分散させるか、ということを考えながら、日々の将棋を指しています。
この加減は、自分の年代や世代、取り組んでいる物事に対する経験値や、置かれている立場によって変わってきます。」
リスト
- リスクは小出しで取る
- リスクを取ることへの恐怖との付き合い方(を学ぶ)
- リスクを取ること自体の快感には注意する
- 結果だけではなく、「納得できるか」(も考える)
- 時代や環境に合わせてリスクを取る
あとがき
まえがきを含めて『結果を出し続けるために (ツキ、プレッシャー、ミスを味方にする法則)』より。原文は見出しだったので、完結した文とするためにカッコを補いました。
補足をします。4は、リスクを取る以上結果は分からないのだから、結果が出なかったとしてもその選択に満足・納得できるかを考えよ、ということ。5は、凪いでいる時代にはじっとしていてもいいが、変化の速い時代にはそれなりのリスクを取っていくべきということ。現代(の将棋界)は、もちろん後者。
3なんかは面白い着眼というか有益なポイントだなと感じます。リスク中毒という現れ方でなくても、選択のクセというのは誰にもありますから、そういうクセをつかんでおくのは大事。
- タイトル: 結果を出し続けるために (ツキ、プレッシャー、ミスを味方にする法則)
- 著者: 羽生 善治(著)
- 出版社: 日本実業出版社
- 出版日: 2010-11-26