まえがき
“『花鏡』の中で、世阿弥は伝え方のポイントを「一調二機三声」という言葉で表現しています。「一調二機三声」というのは、声を出すまでのステップです。”
リスト
- 一調: 声の張り、高さ、緩急といったものを、心と体の中で整える
- 二機: 声を出す「間」を取り、いつ出すかタイミングを推し量る
- 三声: 声を発する
あとがき
まえがきを含めて、高田 明 『伝えることから始めよう』 (東洋経済新報社、2017年)より。本文を編集してリスト化しました。さらにこう続きます。
これを読んだとき、私がやっていることと同じだと思いました。例えば、値段をお伝えするとき、声の高さはどうするか、どんな間をとるか、声を出すにあたって自分で測っています。古典芸術の能と比較するのは 僭越 かもしれませんが、まさにそうだったのです。
調える。機を窺う。そして行動。一調二機三●は多くのパフォーマンスに通じるものがありそうです。
- タイトル: 伝えることから始めよう
- 著者: 明, 高田(著)
- 出版社: 東洋経済新報社
- 出版日: 2017-01-13