数字に入り込む「5つの主観」


まえがき

『知能のような抽象的な概念を標準化するには、その過程でいろいろな選択が必要になる。数字は一見すると客観性のオーラをまとっているが、その裏にはえてして「主観的な決断」が隠れているものだ。』

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あとがき

まえがきを含めて、サンヌ・ブラウ『The Number Bias 数字を見たときにぜひ考えてほしいこと』 (サンマーク出版、2021年)より。リストの見出し部分は本文からの引用です。本文の内容の意訳を解説に添えました。

5のところに印象的なエピソードがありました。第一次世界大戦中に実施された知能テストの結果、移民や黒人は点数が低く、また点数と教育を受けた年数の間に強い(正の)相関があったそうです。

しかし実施者は、教育によって知能を高め得るとは考えず、教育を受ける年数が長いのは持って生まれた知能の高さによるものだと解釈し、人種差別的な提言を引き出す材料にしたとのこと。

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知能 数字 IQ 客観性 主観

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