まえがき
『投資の成功と最も密接につながっていた行動は、協働とプロセスを取り入れて、投資決定にありがちなバイアスを回避することだった。特に、次の四つの質問の答えによって、最高の意思決定と最悪の意思決定が二分された。』
リスト
- その計画に付随するリスクと不確実性について、率直に議論したか?(自信過剰を避ける)
- 計画を検討する会議において、経営幹部の意見と相反する視点が含まれているか?(集団思考を避ける)
- 計画の成功を裏付けるデータだけでなく、反するデータをあえて探したか?(確証バイアスを避ける)
- 承認基準は事前に定められていて、議論に参加する全員にとって透明性の高いものだったか?(ストーリーテリング・バイアスを避ける)
あとがき
まえがきを含めて、オリヴィエ・シボニー『賢い人がなぜ決断を誤るのか?』 (日経BP、2021年)より。まえがきに投資とあるように、1048件の投資に関する意思決定を調査した結果から導かれたリストです。
リストは本文を編集・引用して作成しました。「投資計画」を「計画」にするなど一般的な意思決定に使えるよう一部の文言を修正しています。
引用元となる調査は示されていませんでしたが、おそらく参考文献(1)かと思います。
- タイトル: 賢い人がなぜ決断を誤るのか?
- 著者: オリヴィエ・シボニー(著)、野中 香方子(翻訳)
- 出版社: 日経BP
- 出版日: 2021-07-01
参考文献
(1) Lovallo, Dan, and Olivier Sibony. “The case for behavioral strategy.” (2010).