まえがき
『マインドコントロールは、簡単に退けられる。つぎの四つの危険信号に注意すればよいのだ。』
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- 自分はいま、“段階的要請法”の罠にはまっていないだろうか。あなたが相手にしている団体ないし個人は、あなたの時間や手助けを最初心ほんの少し求め、徐々にその要求を増やしてはいないだろうか。答えがイエスである場合、あなたは相手の要求に本心から従いたいだろうか、相手に操られていないだろうか。
- 異論を認めない団体には、気をつけたほうがいい。その団体は、あなたを友人や家族から遠ざけようとしていないだろうか。団体の中で、異なる意見やオープンな議論が弾圧されていないだろうか。いずれも答えがイエスなら、関わりあいは慎重に考えたほうがいい。
- その団体のリーダーは病を癒したり、なにかを予言したりなど、超人的な奇跡を起こせると言っていないだろうか。どれほどすごいと思えることでも、妄想やまやかしの可能性がある。自分の自で事実を確かめるまで、超常現象に心を奪われてはいけない。
- その団体では、苦痛や困難や恥をともなうイニシエーションの儀式を要求してはいないだろうか。こうした儀式は、グループへの忠誠心を高めるために用意されていることを、お忘れなく。苦痛を耐えることが本当に必要かどうか、自分に問いかけてみよう。
あとがき
まえがきを含めて『超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか』より。句読点レベルですが誤字と思われる箇所を勝手に修正した上で引用しています。また各項目が長いので一部を太字にしました。原文には修飾はありません。
リチャード・ワイズマン博士の本はどれも読みやすいです。本書も例外ではありません。
- タイトル: 超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか
- 著者: リチャード・ワイズマン(著)、木村 博江(翻訳)
- 出版社: 文藝春秋
- 出版日: 2012-02-11