思想としての仏教の特徴(橋爪大三郎)

まえがき

『仏教の特徴はわれわれにとって、とても大事である。その特徴は、だいたい四つあります。』

リスト

  1. 【個人主義的】 一人ひとりが自分の人生に責任をもち、自分の目標を追求しなさい。ほかの人に言われてやるのではなく、あなた自身がやらなきゃ駄目でしょう、みたいになっている。
  2. 【自由主義的】 ドグマがない。何をどうするか、何をどう考えればいいか、どう行動すべきかということは、自分の創意工夫によって発見し、創造していくものであり、それはあくまで自己責任です。「自業自得」は、自己責任ということです。
  3. 【合理的】 なぜ合理的かというと、因果論でできているから。ある結果やある出来事は、原因なしに起こるわけではない。本人の都合で左右できるものでもない。必ずそれを生み出した原因があって、追究していけば理解できるという考え方です。
  4. 【理想主義的】 あなた自身はいまの困った状態から、だんだんよい状態に移動していける。一人ひとりがみんなこういうルートをたどれば、社会全体も世界も、だんだんよい状態に移行していけるかもしれない。よい/悪いのベクトルがあり、よい方向に向かうための手段があると考えている。

あとがき

まえがきを含めて、橋爪大三郎と大澤真幸との対談『ゆかいな仏教』より。リストは本文をすこし編集のうえ引用しました。

因果論でできているのに、なぜ「なるようにしかならない」という運命論に陥らず、理想主義的でいられるのか。たとえばそんな話題が、主に大澤氏を問い手として語られます。読みやすく面白い本でした。

(書影)
  • タイトル:ゆかいな仏教
  • 著者:橋爪大三郎/著 大澤真幸/著
  • 出版社:サンガ
  • 出版日:20131027

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