まえがき
二当事者で何かを公平に分割する交渉において、解決方法を選ぶ基準とは。
リスト
- 【平等性】この方法ならば、当事者は平等に利益を得ることができる
- 【無羨望性】この方法ならば、少なくとも50%の獲得が保証され、妬みを生まない
- 【効率性】この方法以上に、当事者に利益をもたらす解決法はない
あとがき
スティーブン・J. ブラムス『公平分割の法則―誰もが満足する究極の交渉法』より。本文を編集のうえ引用しました。
本書では『解決の公平性を判断する四つの基準がある』とし、リストに加えて「比例」を挙げています。ただし比例は無羨望性(嫉妬心が起きないこと)のバリエーションなので省略し、この三つで測っています。
「お互いに100のうち70を得られた」と満足して終えられる分割交渉のやり方がある。これはなかなか新鮮でした。
ちなみに当事者が3人以上の場合、この3基準を同時に満足させる方法がないことが説明されています。
- タイトル: 公平分割の法則―誰もが満足する究極の交渉法
- 著者: ブラムス,スティーブン・J.(著)、テイラー,アラン・D.(著)、栄徳, 宍戸(監修)、Brams,Steven J.(原著)、Taylor,Alan D.(原著)、律子, 宍戸(翻訳)
- 出版社: 阪急コミュニケーションズ
- 出版日: 2000-06-01