政の四悪(論語)


まえがき

『子曰わく、五美を尊び四悪を(しりぞ)ければ、これ以て政に従うべし。』

リスト

  • 教えずして殺す、これを(ぎゃく)()う(教育することを怠っておきながら、悪いことをしたからといって殺してしまう、これを残忍という)。
  • 戒めずして成るを()る、これを(ぼう)と謂う(十分な指導もしないでおいて、実績をあげろと強制する、これを乱暴という)。
  • 令を(みだり)にして期を致す、これを(ぞく)と謂う(いい加減な指示を出しておきながら、いつまでに仕上げろと厳しく期限を切る、これを非道という)。
  • これを(ひと)しく人に与うるに、出納の(やぶさ)かなる、これを有司(ゆうし)と謂う(当然出すべきものをけちけち出ししぶる、これを小役人根性という)。

あとがき

守屋 洋、守屋 淳『中国古典の名言録』(東洋経済新報社、2001年)から編集のうえ引用。リストは『論語』堯曰(ぎょうえつ)篇からの採録。政の四悪という言い回しがあるわけではありませんが、タイトルが必要なので命名しました。

政治に携わる際に避けるべき4つのことがらという文脈で語られているのですが、現代語訳が「ダメ上司の四悪」みたいで面白い。特に非道とか小役人根性とか。

  • タイトル中国古典の名言録
  • 著者: 洋, 守屋(著)、淳, 守屋(著)
  • 出版社: 東洋経済新報社
  • 出版日: 2001-06-01

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