まえがき
『一歩踏み込んだ「問い」をつくるときにはさまざまな踏み込み方があります。』
リスト
- 定量的に踏み込む: 具体的な数字を指定して、相手の思考に制約をかけ、意見を表出させる
- 定性的に踏み込む: メンバーが経験した出来事について、より解像度を上げて、描写させる
- 仮定法で問う: 「もし仮に……だとしたら〜しますか?」のように、仮定上の過去や未来を想起させる
- ジレンマを問う: 問いの中に「ジレンマ状況(にっちもさっちもいかない状況)」を入れ込み、思考を揺さぶる
あとがき
まえがきを含めて、中原 淳『「対話と決断」で成果を生む 話し合いの作法』 (PHP研究所、2022年)より。リストは本文を編集・引用して作成しました。
具体化(定量・定性)、仮定、ジレンマ。このくらい絞り込まれていれば対話の最中でも思い出して使えそうです。とはいえせっかくなので他に思いついた方法をメモしておきます。
- 原則を問う: 意見を成立させている話者の(隠れた)前提を問う(→自分の考えの原則・癖・ポリシー・思い込みに思いを致すきっかけに)
- 結論に踏み込む: 意見から結論を演繹して問いかける(→立場を明らかにするよう促すことで、自分の考えをチェックするきっかけに)
- 境界・例外を問う: 意見が成立しない状況を示して思考をクリアにさせる(→自分の意見が成立する前提や境界をチェックするきっかけに)