まえがき
『できるだけ簡潔に言えば、超予測力には柔軟で、慎重で、好奇心に富み、そして何より自己批判的な思考が欠かせない。』
リスト
- 【トリアージ】 困難すぎる問題に時間をかけず、努力が報われそうな質問に集中する。
- 【フェルミ推定】 サブ問題に分解し、仮定や推測によって見積もる。
- 【外側の視点→内側の視点】 まず一般的な確率・基準率を考え、次に事例の詳細な情報に目を向ける。
- 【ベイズ推定】 入手したエビデンスに応じて仮説を小刻みにアップデートする。
- 【弁証法】 自らと対立する見解を考え、統合を図る。
- 【確率思考】 不確実性はできるだけ細かく予測する。絶対ある/ない・五分五分はNG。
- 【タイミング】 自信過少と自信過剰、慎重さと決断力の適度なバランスを見つける。
- 【事後検証】 失敗したときは原因を検証する。ただし後知恵バイアスに用心する。
- 【チームワーク】 仲間の最良の部分を引き出し、自分の最良の部分を引き出してもらう。
- 【試行錯誤】 実践し、フィードバックを得る。真剣かつ意識的に練習する。
- 【健全な批判的思考】 状況は都度異なる。この心得を含めて、絶対的ルールはない。
あとがき
まえがきを含めて、フィリップ・E・テトロック、ダン・ガードナー『超予測力:不確実な時代の先を読む10カ条』(早川書房、2016年)より。リストは巻末の付録「超予測者をめざすための一〇の心得」を基に作成しました。
読書メモを兼ねてまとめたので、かなり大幅に改変しています。
11か条めは補足というかおまけ的な位置付け。
- タイトル: 超予測力:不確実な時代の先を読む10カ条
- 著者: フィリップ・E・ テトロック(著)、ダン・ ガードナー(著)、土方 奈美(翻訳)
- 出版社: 早川書房
- 出版日: 2016-10-21