まえがき
『アルゴリズムには三つの鍵となる特徴があり、いずれも私たちにとって重要であり、またいずれも定義するのが幾分困難である。』
リスト
- 基質中立性 ―― 手続きの力が論理的な構造に由来しており、その手続きを実現する際の素材の因果的な力に由来しているのではない
- 根底にある無精神性 ―― 手続きは単純なステップに分解され、その手続きの実行者に賢明な決断や慎重な判断や直観といったものが求められない
- 結果の保証 ―― 手続きが手順の誤りなく実行されれば、常に同じ結果が生じる
あとがき
まえがきを含めて、ダニエル・C・デネット 『思考の技法 直観ポンプと77の思考術』(2015年、青土社)より。26番めのツール「アルゴリズム」からの引用ですが、リスト作成にあたって文章を改変しています(原文は例示などが添えられていてわかりやすい反面、やや冗長なので)。
基質中立性とは、本書の例を引用すると、長除法の手続きが書くもの(鉛筆やペン)にも書かれるもの(紙や羊皮紙)にも依存しないということ。
純粋に論理的で、類推の余地がないほど単純なステップからなる、その実行によって常に同じ結果が保証される、手続き。
- タイトル: 思考の技法 -直観ポンプと77の思考術-
- 著者: ダニエル・C・デネット(著)、阿部文彦(翻訳)、木島泰三(翻訳)
- 出版社: 青土社
- 出版日: 2015-04-09