まえがき
『一般に、科学的説明は論証の論理構造を持っているとヘンペルは指摘する。(略)ヘンペルは次の条件を挙げた。』
リスト
- 前提が結論を含意すること、つまり論証が演繹的であること
- 前提がすべて真であること
- 前提には一般法則が少なくともひとつ含まれていること
あとがき
まえがきを含めて、サミール・オカーシャ『哲学がわかる 科学哲学 新版』 (岩波書店、2023年)より。リストは本文を分解して作成しました。
被覆法則モデルは “covering law model” の訳。『ヘンペルの説明モデルは、次のような図式で表現できる。』として、次の図式がありました。
一般法則
個別的事実
⇓
説明すべき現象
一見すると、これで説明できない、あるいは間違った説明になってしまうことなどなさそうに感じます。しかし本書では「対称性の問題」「関連性欠如の問題」という2つの問題(詳細は省略)が指摘され、説明のモデルとしては十分でないことが示されます。
- タイトル: 哲学がわかる 科学哲学 新版
- 著者: サミール・オカーシャ(著)、直江 清隆(翻訳)、廣瀬 覚(翻訳)
- 出版社: 岩波書店
- 出版日: 2023-09-14