まえがき
『お金は人の幸福にどのような影響を与えるのか。リチャード・イースタリンという経済学者が1974年に発表した内容の概略は次の通りです。』
リスト
- 一国の一時点での所得と幸福度には正の相関がみられる
- 国際比較では所得と幸福度に関係があるとしても一国内の所得と幸福度ほど強くない
- 一国の時系列で見ると、国全体が豊かになっても幸福度は変わらない
- 所得がある一定水準以上に上がると幸福度との相関が見られなくなる
あとがき
まえがきを含めて、ダニエル・ネトル 『幸福の意外な正体 ~なぜ私たちは「幸せ」を求めるのか』(きずな出版、2020年)より。本書の序文に相当する文章を書かれた、監訳者の金森 重樹氏の文章からの引用です。
パラドックス(逆説)に相当するのは3および4。これは論文の骨子であって(当サイトが定義するところの)リストとは呼びづらいのですが、よく引用される研究なので収集しておきたく。Wikipedia にも Easterlin paradox というエントリがあります。
- タイトル: 幸福の意外な正体 ~なぜ私たちは「幸せ」を求めるのか
- 著者: ダニエル ネトル(著)、金森 重樹(監修)、山岡 万里子(翻訳)
- 出版社: きずな出版
- 出版日: 2020-01-28