まえがき
『対人関係専門職にとって、実践・臨床の場はショーンが言う「沼地」であり、そこでの課題は多様で複雑であり、またあいまいさを伴っている。そのため、何が課題であるのかを明らかにし、複雑な課題を絞り込むということは、想定する以上の一大作業になる。』
リスト
- 形式的: 時間と規模・実行可能性の観点で絞り込む
- 内面的: 経験(ライフヒストリー)や信念(メンタルマップ)を省察して絞り込む
- 理論的: 資料や先行研究により絞り込む
あとがき
まえがきを含めて、三輪建二『わかりやすい省察的実践 実践・学び・研究をつなぐために』 (医学書院、2023年)より。リストは本文と図表から引用して作成しました。
まえがきの「対人関係専門職」は著者が普及を図っている造語で、対人関係を核とする専門家のこと。典型的には看護職・教育職・福祉職などがあてはまります。「ショーン」は『省察的実践とは何か―プロフェッショナルの行為と思考』の著者ドナルド・A. ショーン。
実践家としてひとかたまりの文章を書こうと思うとき、どのようにテーマを定めるかが悩ましく、よい指針になると感じたので収集しました。
- タイトル: わかりやすい省察的実践 実践・学び・研究をつなぐために
- 著者: 三輪建二(著)
- 出版社: 医学書院
- 出版日: 2023-03-06