投稿者: koji

  • 反省のフレームワーク(米国陸軍)

    まえがき

    『デビッド・ガービンの研究によると、米国陸軍は過去の経験を反省するための仕組みを開発し、非常に優れた成果を上げている。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含め、『決断の本質 プロセス志向の意思決定マネジメント』より。この本によれば、つい3と4に時間をかけてしまいがちですが、陸軍では1と2に時間を掛けているとのこと。

    よく考えると、これは「分析的な問題解決のプロセス」を、事後になぞっているということですね。このように反省して、問題解決能力を高めていこうとしているわけです。

    この本からの他のリスト

    参考文献

    読み物 – 254. 反省のフレームワーク – 起-動線

  • 能率十訓(現代語訳)

    まえがき

    産業能率短期大学を設立した、上野陽一氏の言葉だそうです。フレデリック・テイラーの『科学的管理法』の思想をまとめたものとのこと。

    リスト

    あとがき

    上野一郎 「言葉は毛穴からも入る」日経ビジネスAssocie 2008.3.18号 より。一郎氏は陽一氏の長男。「能率十訓」をsanno.ac.jpドメイン内で検索しても見つからなかったため、上記の雑誌から引用しました。

    一瞥すると、当たり前のことが並んでいます。しかし前から読み下していくと、ムダ・ムリが、そしてムラが生じるメカニズムが分かりやすく説かれていることに気がつきます。
    さらには、この三つの「ム」が減らないと「人類は幸福になれない」と言い切るあたり、能率への強い信念が感じられます。情理を兼ね備えたよいリストだと思います。

    テイラーの『科学的管理法』といえば、ビジネス書房が復刊しましたね。
    名著復刊企画:近代経営管理のバイブル「科学的管理法」

  • 舞妓さんになるための10ヶ条

    まえがき

    『実際に舞妓さんになるのは簡単ではありません。憧れだけではなれませんよ。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、「10ヶ条|おおきに財団|京都伝統伎芸振興財団」より。「キャピタリストの視点 > ネット効果で、舞妓さん増える! : ITmedia オルタナティブ・ブログ」でこの10ヶ条の存在を知りました。珍しいリストなので思わず収集。体格や体力、年齢に制限があり、かつ一人前になるまでには長期間のコミットメントが必要。厳しい道ですね。

    リストの後に『舞妓さんの生活は、例えれば男子が相撲部屋で修行するのと似ています。』という一文が添えられていて、これがぴりっと利いています。

  • ごんたの10箇条(小林製薬)

    まえがき

    『小林製薬の求める人材像。ごんたとは、関西の言葉でやんちゃな子供といった意味。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含め、「小林製薬の基礎知識(か行)」 – 小林製薬株式会社HPより。同社に勤務していた知人より教えてもらいました。

    求める人材像をこのように分かりやすく示せている組織は少ないのでは。

  • 執筆の順序(大野晋『日本語練習帳』)

    まえがき

    骨格の確かな文章を書くために。

    リスト

    あとがき

    大野晋『日本語練習帳』より。4の作業は『作品を書き上げて、半月くらい箱に入れておいたあとでするといい。その頃になると自分の文章を客観的に見ることができるようになります』とのこと。

    このリストは「文章の骨格」という章にあります。骨格をどう作るかというところは「どれを最初に、次に何をと見定め」で済まされていて、ちょっと肩すかしを食ったような印象を受けました。そこのところは他の本で補うとして、1(とにかく書き付ける)とか4(時間をおいて要約する)など、実践的な知恵として役立ちそうな感じです。

    • 代表的な「集団思考の落とし穴」

      まえがき

      集まって考える弊害とは。

      リスト

      あとがき

      『ファシリテーターの道具箱―組織の問題解決に使えるパワーツール49』より。基本的には49のツールが見開き単位で紹介されている本ですが、理論編というべき序章に、『代表的な「集団思考の落とし穴」』という表があります。一部抜粋の上要約しています。

      ツールももちろん重要ですが、こういう落とし穴にはまりつつあることを、場にいながらにして察知できる能力がファシリテーターには求められるのですね。いや待てよ、いっそ察知できないという前提に立って、集団思考の落とし穴にはまらないためのツールを用意しておけばいいのか。

      どちらにせよ、どんな落とし穴があるかを知っておくのはためになります。さらなる情報収集は「集団思考」「グループシンク」「groupthink」で検索を。

      • 仕事中に問い掛けるべき8つの問い

        まえがき

        ”これらは我々が仕事の前に、最中に、しばしば後からも、互いに問い掛けている問いである”

        リスト

        あとがき

        Question your work” – 37signals より。「シンプル仕事術を実践する37 Signalsが仕事中に自問していること」 – IDEA*IDEA 経由で知りました。37 signals は、いつも「何を作るか」だけでなく「どう作るか」を発信していますね。

        IDEA*IDEAに良い訳があるのですが、じっくりと自問できるよう、敢えて主語と目的語を明示して堅めに訳してみました。 スライドショーモードで読んでもいいかもしれません。

        『リストのチカラ』では、こういったリストをQTA(Questions To Ask)リストと呼び、ToDoリストの精査に使うことを提案しています。


      • 鹿島守之助 事業成功の秘訣20カ条

        まえがき

        1930年代半ば、鹿島建設の取締役であった鹿島守之助氏が発表した言葉。

        リスト

        あとがき

        鹿島建設に勤務する知人が教えてくれました。

        # 社内で「趣味はありません」と言うと、
        # 「じゃぁ、仕事を道楽にしたら良い」と言われます。

        ……守之助氏の教えは、70年後の今も社内に息づいているようですね。

        参考文献

        月報KAJIMA 1999 6月

      • 「タダの時代」にも生き残る8つの価値

        まえがき

        無料でコピーできるものにも、お金を出すだけの価値は付加できる。そう論じた”Better Than Free”という記事より。詳しくはあとがきで。

        リスト

        あとがき

        Better Than Free“より。和訳(「七左衛門のメモ帳: 無料より優れたもの」)もされています。著者のKevin Kellyは Wiredの創始者。

        原文の見出しの部分(カッコ内の単語)を意訳しました。コピー可能なもので生計の一部を立てている身としては、とても気になっていたこと。良質なfood for thought(考えるための材料)です。

      • 世界の頂点に立てない七つの理由

        まえがき

        『要するに、覚悟がいるのだ。運命の谷で引き返すのは、賢い選択とはいえない。せっかく意味のある旅を始めたのに、運命の谷にさしかかったところで先へ進むのをやめてしまっては、それまでに費やした時間や労力が無駄になる。』

        リスト

        あとがき

        『ダメなら、さっさとやめなさい!』より。自分が世界の頂点に立っていない理由がよく分かります(笑)。ここでいう「世界」とは、「自分に関わりのある」世界。ワールドワイドでNo.1でなければご飯が食べられないというわけではありません。