政策決定者がナッジ、ブーストについて留意すべき点


まえがき

『ナッジは人の判断や意思決定におけるバイアスを「活用」してよい判断や意思決定に導く介入法である。それに対してブーストは合理的な判断や意思決定を行えるように認知的技量を「高める」ための介入法である。』

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あとがき

まえがきを含めて、本田 秀仁『よい判断・意思決定とは何か: 合理性の本質を探る』 (共立出版、2021年)より。リストは参考文献(1)からの引用として翻訳されたものを引用しました。

リチャード・セイラー、キャス・サンスティーン『実践 行動経済学』 (日経BP、2009年)を読んで以来ナッジという介入法をうさん臭く(つまり3のようなパターナリズム的介入の道具に使われるのではないかという懸念を)感じていたので、ブーストという介入法を知って好ましく感じました。

タイトルよい判断・意思決定とは何か: 合理性の本質を探る (越境する認知科学 7)

著者: 日本認知科学会(編集)、本田 秀仁(著)

出版社: 共立出版

出版日: 2021-02-15

タイトル実践 行動経済学

著者: リチャード・セイラー(著)、キャス・サンスティーン(著)、遠藤 真美(翻訳)

出版社: 日経BP

出版日: 2009-07-09

参考文献

(1) Hertwig, Ralph. “When to consider boosting: some rules for policy-makers.” Behavioural Public Policy 1.2 (2017): 143-161.

タグ

意思決定 ナッジ 行動経済学 政策 ブースト

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