まえがき
『不当で真理をふくまないステップが1つ忍び込んだのだ。どこだろうか?』
リスト
- x = y とする。 [両辺に x を乗ずると]
- x^2 = xy [両辺から y^2 を減ずると]
- x^2 – y^2 = xy – y^2 [因数分解すると]
- (x+y)(x-y) = y(x-y) [両辺を (x-y) で除すと]
- x+y = y [1より、x を y で置き換えると]
- 2y = y [両辺を y で除すと]
- 2 = 1
あとがき
まえがきを含めて『なぜ数学は人を幸せな気持ちにさせるのか』より。書式を一部編集のうえ引用しています。数年おきに見かける気がするのですが、そのたびに「あれ、どこがおかしいんだっけ」と新鮮な気持ちで探してしまいます。
ちなみに『不当で真理をふくまないステップ』は、4から5へのステップ。1で x = y と定義されているので、(x-y) つまりゼロで除すことはできません。それでも見かけ上は破綻せず、どんどん計算を進めていってしまえるのが不思議といえば不思議。
このようなストーリー性があって面白くて短いリストも集めていきたいなあ。
- タイトル: なぜ数学は人を幸せな気持ちにさせるのか
- 著者: クリスティアン・ヘッセ(著)
- 出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 出版日: 2012-03-12