システム3の基本原則


まえがき

『カーネマンの理論で忘れられているシステム3の基本原則をまとめよう。(略)システム3の概念は、数学の取り組みの本質をよく表している。』

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あとがき

まえがきを含めて、ダヴィッド・ベシス『こころを旅する数学: 直観と好奇心がひらく秘密の世界』 (晶文社、2023年)より。リストは本文と「システム1、2、3 ―― 3種類の思考速度」と題された表から抜き書きして作成しました。

システム1を電気的、システム2を機械的な思考と呼ぶならば、植物的とでも呼べる第3の思考がある。かすかな違和感が的確な比喩によって鮮やかに視覚化されました。

システム3を思考力としましたが、著者は『十分に特徴を捉えられる言葉が見つからなかった』と述べています。一つの単語の代わりに文章で説明を試みている個所を、少々長めですが引用します。

システム3は熟考力に対応すると言いたいところだが、“熟考する”という動詞はシステム2に従う命令として使われてからたいした意味をもたなくなった。
システム3の活動は一種の瞑想だが、この言葉もあいまいすぎる。すべての瞑想がシステム3の活動とは限らないからだ。 システム3の原則は、システム1とシステム2の不一致を理解して解消するために、両者の対話を確立することである。自由な瞑想ではなく、矛盾がないようにするという制約を受けた瞑想だ。最終目的は、システム2の結果を考慮してシステム1を修正することである。

全体に「そうそう、考えるとはこういう作業だ」と思える良書でした。

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