4つの元型(ユング)


まえがき

『元型は、カール・グスタフ・ユングが提唱した概念。世界中の神話や夢や芸術などに普遍的に見られるパターンのこと。元型は、個人的な無意識ではなく、人類に共通する「集合的無意識」から発生するとされる。』

リスト

  • ペルソナ: 社会のなかで他人に見せている仮面のような自己イメージ
  • シャドウ: 他人に見せたくない否定的・消極的な自己イメージ
  • アニマ/アニムス: アニマは男性のなかの女性的要素で、アニムスは女性のなかの男性的要素
  • セルフ: 意識と無意識を統一する心全体の中心で、自分自身の存在に意味を与える。元型は心の深層にあるが、いちばん奥の心の中心に真の自己があるとされる

あとがき

まえがきを含めて、ジル・ボルト・テイラー『WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方』 (NHK出版、2022年)より。

著者は本書で脳の主要な4つの機能を「4つのキャラクター」と命名しています。そして『注目すべきなのは、「四つのキャラ」がカール・ユングの無意識のおもな四つの元型と明らかに符合している点です』と述べています。まえがきおよびリストは、そこに添えられていた訳注を引用・一部編集して作成しました。よってテイラー氏というよりは訳者の竹内 薫氏の文章の引用です。

ユングは元型(アーキタイプ)をカテゴライズしたわけではないようですが、Wikipedia にはこの4つが人格の独立した系であるという記述がありました。

The persona, anima and animus, the shadow, and the self are four of the archetypes that fall under the separate systems of the personality.[1]

Jungian archetypes – Wikipedia

    参考文献

    [1] Pennington, Donald (2018-04-17). Essential Personality. Routledge. ISBN 978-1-134-66598-3.

    タグ

    人格 脳科学 無意識 元型 ユング

    Posted on

    in