まえがき
OECDの報告書から。こういううたい文句を読んだら疑ってかかろう。
リスト
- 「脳に関する重要なことは、すべて3歳までに決まってしまいます。急ぎましょう!」
- 「何かを学ぶためには、決定的に重要な時期があります。それを逃さないように!」
- 「脳って、結局10%しか使われていないってどこかで読んだけど?」
- 「僕は左脳型で、彼女は右脳タイプだ」
- 「いいかい、男性と女性の脳は違うんだ」
- 「子どもの脳は、一度にひとつの言語しか学習できません」
- 「記憶力を改善しよう!」
- 「寝ている間に学習できる!」
あとがき
“Understanding the Brain: The Birth of a Learning Science“より。このOECDの報告書は有償ですが、概要は公開されています。概要の中のリストを訳してみました。
日経ビジネスオンラインの『「脳力アップ」に要注意』という記事もこの報告書からリストを作成しています(というか、もともとはこちらを先に見かけました。が、OECDサイトの文書と比べてみると、僕が参照したリストと比べて一つ少ないようです)。
「男性と女性の脳は違う」というのは神話だったのか。僕もながらく神話だと(根拠なく)思っていたのですが、先日のNHKスペシャル「女と男 最新科学が読み解く性」を観て宗旨替えをしたところでした。もうすこし保留した方がよさそうですね。
あとは……「記憶力は改善できる」が神話ということは、改善できないということなのか、それとも、改善できるけど業者が言うようにカンタンではないということなのか。気になります。