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学習の四本柱

『進化の途上で、ヒトが環境から情報を引き出す速さを最大にする四つの主たる機能が現れた。私はそれを学習の四本柱と呼ぶ。』

まえがき

『進化の途上で、ヒトが環境から情報を引き出す速さを最大にする四つの主たる機能が現れた。私はそれを学習の四本柱と呼ぶ。』

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  • 注意: 注意とは、関連があると見られる信号を選び、増幅し、伝播するいくつかの神経回路の集合である。注意によって、信号の記憶への影響は一○○倍にも大きくなる。
  • 能動的関与: 学習するには意欲と好奇心を持って能動的に仮説を生成する必要がある。受動的な生物はほとんど何も学習しない。
  • 誤りフィードバック: 世界が自分の予想に反したために驚くときは、必ず誤り信号が脳全体に広がる。その信号は私たちのメンタルモデルを訂正し、不適切な仮説を除き、最も正確なものを安定させる。
  • 定着: 脳は、時間が経つと獲得したものを整理し、長期記憶へ転送して神経的資源をさらなる学習用に解放する。この定着の過程では、反復が必須の役割を演じる。睡眠は、脳が日中に獲得した知識をコード化する特別な時期である。

あとがき

まえがきを含めて、スタニスラス・ドゥアンヌ 『脳はこうして学ぶ:学習の神経科学と教育の未来』 (森北出版、2021年)より。

全体に説得力が高い本でしたが、なかでも著者が『私たちの脳に等しくある普遍的学習アルゴリズムの根本をなす』というこの四本柱が印象的でした。

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