まえがき
『より深いレベルの理解を獲得するために7つの方法を活用することで、就学前の子どもたちから大学生に至るまで、以前にはまったく関心に入っていなかった細部やテーマを理解することができるようになったのです。』
リスト
- 関連づける: 優れた読み手は、自分がすでに持っている知識を本や文章と関連づけている。
- 質問する: 優れた読み手は、読む目的に応じて質問を作り出している。
- イメージを描く: 優れた読み手は、詳細なイメージを描くことで読んでいる本や文章のなかに浸ることができる。
- 推測する: 優れた読み手は、本や文章のなかには明確に書かれていないことも推測する。
- 何が大切かを見極める: 優れた読み手は、言葉・文章・本のレベルで、何が大切なのかを見極めている。
- 解釈する: 優れた読み手は、情報を整理・統合しながら読んでいる。全体的な意味やテーマを考えながら読んでいる。
- 修正しながら意味を捉える: 優れた読み手は、読んでいる間に自分の理解をチェックし、修正している。
あとがき
まえがきを含めて、エリン・オリヴァー・キーン『理解するってどういうこと?: 「わかる」ための方法と「わかる」ことで得られる宝物』(新曜社、2014年)より。
まえがきは「はじめに」からの引用です。リストは巻末資料Aの要約です。「理解するための方法」について列挙型の定義や活用方法しかなく、シンプルな定義がなされていないのが残念。
「解釈する」という言葉が「推測する」「何が大切かを見極める」「修正しながら意味を捉える」と重複するように感じたので、原文を探してみました。
- 関連づける Activating background knowledge to make connections between new and known
- 質問する Questioning the text
- イメージを描く Creating mental images
- 推測する Drawing inferences
- 何が大切かを見極める Determining importance
- 解釈する Synthesizing information
- 修正しながら意味を捉える Repairing understanding when meaning breaks down
情報を統合するといった意味合いのようです。
- タイトル: 理解するってどういうこと?: 「わかる」ための方法と「わかる」ことで得られる宝物
- 著者: エリン・オリヴァー キーン(著)、山元 隆春(翻訳)、吉田 新一郎(翻訳)
- 出版社: 新曜社
- 出版日: 2014-10-01