まえがき
『これまで少年院の中で数百人の非行少年と面接を繰り返してきました。質や程度はさまざまですが、彼らには(略)いくつかに分類できる類似点があることが分かってきました。』
リスト
- 認知機能の弱さ……見たり聞いたり想像する力が弱い
- 感情統制の弱さ……感情をコントロールするのが苦手。すぐにキレる
- 融通の利かなさ……何でも思いつきでやってしまう。予想外のことに弱い
- 不適切な自己評価……自分の問題点が分からない。自信があり過ぎる、なさ過ぎる
- 対人スキルの乏しさ……人とのコミュニケーションが苦手
- +1身体的不器用さ……力加減ができない、身体の使い方が不器用
あとがき
まえがきを含めて、宮口 幸治『ケーキの切れない非行少年たち』 (新潮社、2019年)より。リストは本文からの引用です。
「+1」の身体的不器用さについては、『小さい頃からスポーツ等を経験し身体機能が優れ、不器用さが当てはまらないケースもあるため、あえて「+1」としています』とのこと。本書ではこれらの特徴の一つひとつに対処する具体的な方法を考えています。
このリストからずいぶん離れた場所にあった『こうやってこうやったらこうなる、といった論理的思考は、「思索の深さ」とも呼ばれています。』という一文が気になりました。そういった用語があるのだろうか。
- タイトル: ケーキの切れない非行少年たち
- 著者: 宮口 幸治(著)
- 出版社: 新潮社
- 出版日: 2019-07-12