まえがき
アメリカ軍の「総合的兵士健康度プログラム(CSF)」における「スピリチュアル面の健康度に関するモジュール」で採用されている概念。『兵士のスピリチュアル・コアは、人間のスピリット(精神性)の基盤を形成し、人生の目的や意味、世界の真実、それに自己の最大の可能性と目的の実現へのビジョンに関する、個人の最も中心的な価値と信念によって構成されています。』
リスト
- 【自己認識 (Self-awareness)】 アイデンティティ、目的、意味・意義、世界の真実、自分らしくあること、生きるに値する人生を築くこと、自分の可能性を実現させることなど。人生の差し迫った問題に対する洞察を得るために、沈思と内省を伴う。
- 【自己主体感 (Sense of agency)】 自分の欠点や不完全さを受け入れ、自分の人生では自分が主人公なのだと認識すること。
- 【自己調整 (Self-regulation)】 自分の感情、思考、行動に対する理解とコントロールの能力。
- 【自己動機づけ (Self-motivation)】 自分のたどる道のりが、自らのもっとも奥深い願望の実現につながるという期待感。
- 【社会的認識 (Social awareness)】 関係性が人間の精神性の成長に決定的な役割を果たすという認識。他人が、異なる価値観や、信念や、習慣を持つ権利があると認識する。自分自身の信念をあきらめることなく、他人の違う考え方に対して十分な配慮を行い、オープンであることを示す。
あとがき
まえがきを含めて、マーティン・セリグマン『ポジティブ心理学の挑戦 “幸福”から“持続的幸福”へ』より。リストは本文と原書からの編集・引用です。
- タイトル: ポジティブ心理学の挑戦 “幸福”から“持続的幸福”へ
- 著者: マーティン・セリグマン(著)、宇野カオリ(監修)、宇野カオリ(翻訳)
- 出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 出版日: 2014-10-29