まえがき
『意識とは、目標(配偶者や食物や住みかを見つけることなど)をなし遂げるために、種々の(温度、空間、時間、それに他者との関係にかんする)パラメータで多数のフィードバックループを用いて、世界のモデルを構築するプロセスのことである。』
リスト
- 意識レベル0:少数の単純なフィードバックループを形成する(植物レベル、脳は不要)
- 意識レベルⅠ:空間に関して世界のモデルを構築する(爬虫類レベル、脳幹)
- 意識レベルⅡ:社会のなかでの自分の位置づけを知る(哺乳類レベル、辺縁系)
- 意識レベルⅢ:未来をシミュレートする(ヒトレベル、前頭前皮質)
あとがき
まえがきを含めて、ミチオ・カク『フューチャー・オブ・マインド―心の未来を科学する』(NHK出版、2015年)より。まえがきは本文からの引用。リストは本文を編集して作成しました。
意識の役割を「世界モデルの構築」としたうえで、脳の発達段階と整合するようにレベル分けをしています。わかりやすい理論。
参考文献
* 「「今・ここ」から脱け出すという進化」 | 起-動線
- タイトル: フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する
- 著者: ミチオ・カク(著)、斉藤 隆央(翻訳)
- 出版社: NHK出版
- 出版日: 2015-02-20