まえがき
『人間の生理機能のほとんどは、周期的に変化する「生体リズム」に基づいています。(略)では、身体にはどんなリズムがあるのか。』
リスト
- サーカディアンリズム(概日リズム、circadian rhythm) ―― 地球の自転に応じた約1日周期のリズム。睡眠・覚醒、血圧、体温、ホルモンの生成・放出など。
- サーカルナルリズム(概月リズム、circalunar rhythm) ―― 月の満ち欠けに応じた約1ヵ月のリズム。女性の月経など生殖システム。
- サーカニュアルリズム(概年リズム、circannual rhythm) ―― 季節変化に応じた約1年のリズム。鳥の渡り、植物の開花、動物の冬眠、ヒトの気分(季節性感情障害)など。
- ウルトラディアンリズム(ultradian rhythm) ―― 1分以下の周期の心拍、呼吸、腸の蠕動運動。また数十分から数時間のリズムを刻む睡眠周期(ノンレム睡眠とレム睡眠の組み合わせ)など。
あとがき
まえがきを含めて、西野 精治 『スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣』(PHP研究所、2019年)より。リストは本文を編集して作成しました。
『ヒトの生活や健康にもっとも密接にからんでいる』のがサーカディアンリズムとのこと。たしかにサーカディアンリズムという言葉はしばしば聞きますが、他のリズムについては初めて見たので収集しました。
日のめぐり、潮の満ち引き、そして季節のめぐり。そういった周期変動をトリガーにして生理機能が発動するというのは生物のシステムとして理に適っていますし、どこかロマンチックに感じます。
- タイトル: スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣 (PHP新書)
- 著者: 西野精治(著)
- 出版社: PHP研究所
- 出版日: 2019-01-15