まえがき
『ハイトはシュウェーダーの三分法をもとに、そのうちの二つの倫理をさらに二分して全部で五種類とし、それらを「道徳基盤」と称した。』
リスト
- 【危害/温情】 親切さや同情を育み、残忍さや攻撃性を抑制すること
- 【公正/互恵】 互恵的利他主義の背後にある道徳
- 【内集団/忠誠】 安定性、伝統、愛国心
- 【権威/尊敬】 権威への尊敬、神への服従、性別による役割固定の承認、軍事的服従
- 【純粋性/神聖性】 礼儀正しさ、上品さ、宗教的な規律の順守
あとがき
まえがきを含めて、スティーブン・ピンカー『暴力の人類史 下』より。本文を編集してリスト化しました。かなり離れた場所からも解説を拾ったので、内容がややばらけています。また本書では第3項目が「内集団忠誠」となっていますが、原典に合わせて「内集団/忠誠」としました。原典は参考文献(1)です。
まえがきのシュウェーダーの三分法、つまり「道徳のビッグ・スリー」とは、最初の2つが自主性、次の2つが共同体、最後の1つが神性というかたちで対応しています。
- タイトル: 暴力の人類史 下
- 著者: スティーブン・ピンカー(著)、幾島幸子(翻訳)、塩原通緒(翻訳)
- 出版社: 青土社
- 出版日: 2015-01-28
この本からの他のリスト
参考文献
(1) Haidt, Jonathan. “The new synthesis in moral psychology.” science 316.5827 (2007): 998-1002.