まえがき
次の15の文を、それぞれ「1:ほとんど常にある、2:とても頻繁にある、3:やや頻繁にある、4:あまりない、5:めったにない、6:ほとんど全くない」で評価してください。
リスト
- 自分の感情の動きに、後になって気づく。
- 不注意・上の空・考えごとが原因で、物を壊したりこぼしたりする。
- いま起きていることに集中し続けるのが難しいと感じる。
- 徒歩で移動するときにはさっさと歩き、道中の体験に注意を払わない。
- 身体的な緊張や不快感を、それがはっきり意識に上るまで気づかない。
- 初めて会った人の名前をすぐに忘れる。
- いまやっていることをはっきり意識せず、「自動的に動いている」気がする。
- 作業に十分な注意を払うことなく、急いで片づける。
- 達成したい目標のことばかり考えて、そこに到達するために今やっていることがおろそかになる。
- 何をやっているか気づかないまま、機械的に仕事や作業をこなす。
- 人の話を聞きながら、気づくと他のことをやっている。
- 「自動運転」状態だったため、どこかに着いてからなぜそこに行ったのか分からなくなる。
- 気づいたら、将来や過去のことで頭がいっぱいになっている。
- 気づいたら、やっていることに注意を払っていない。
- 食べているという意識のないままに間食を取っている。
あとがき
“Mindful Attention Awareness Scale“(Positive Psychology Center)を翻訳しました(1)。このスケールは作者らによってパブリック・ドメインに置かれています。
デイヴィッド・ゲレス『マインドフル・ワーク―「瞑想の脳科学」があなたの働き方を変える』(NHK出版、2015年)でこのリストの存在を知りました。
- タイトル: マインドフル・ワーク 「瞑想の脳科学」があなたの働き方を変える
- 著者: デイヴィッド・ゲレス(著)、岩下 慶一(翻訳)
- 出版社: NHK出版
- 出版日: 2015-05-22
(1) 翻訳にあたっては以下を参考にしました。まえがきの評価の文言は、この文献からの引用です。
藤野正寛, 梶村昇吾, and 野村理朗. “日本語版 Mindful Attention Awareness Scale の開発および 項目反応理論による検討.” Japanese Journal of Personality 24.1 (2015).