自然淘汰による進化が起きる条件


まえがき

『自然淘汰による進化が起きるためには、生命体が三つの決定的な特性を備えている必要がある。』

リスト

あとがき

まえがきを含めて、ポール・ナース 『WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か』(ダイヤモンド社、2021年)より。リストは本文を少しだけ改変して作成しました。

タイトルは正確には「自然淘汰による進化が起きるために生命体が備えているべき特性」であるべきですが、長くなりすぎるので端折りました。

繁殖と遺伝システムは意味合い的にかなり重なっているように思えます。遺伝システムによらず繁殖する生命体がある、または/および遺伝システムはあるが繁殖しない生命体がある、のでなければイコールで結んでしまってよいのでは。

調べてみると 遺伝システムによらず繁殖する原始的な生命体があるようですね。それを生命体と呼ぶかどうかは定義次第という感じの。

この三か条、他の箇所では『複製、遺伝システム、遺伝システムが変異する能力』とありました。「繁殖」と「複製」では意味するところが違うように感じたので原文を調べてみると、 reproduction でした。繁殖よりは複製が直訳に近そうです。

First, they must be able to reproduce. Second, they must have a hereditary system, whereby information defining the characteristics of the organism is copied and inherited during there reproduction. Third, the hereditary system must exhibit variability, and this variability must be inherited during the reproductive process.

Paul Nurse, “What Is Life?: Five Great Ideas in Biology”

変異がなければ(自然淘汰による)進化はないし、遺伝システムによって複製が繰り返されなければ、つまり個々の生物が死んでいかなければ、やはり進化はない。

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