投稿者: koji

  • 三面等価の原則

    まえがき

    『これは大学の経済の授業でも最初のほうに教える、経済学の「初歩中の初歩」の知識である。 三面等価とは、「生産面」「分配面」「支出面」の三つが、概念としては同じ値になるという経済論理だ。 』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、高橋洋一 「【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める!」(あさ出版、2015年)より。

    [もし『21世紀の資本』をより効率的に読みたいと思うのなら、ぜひ「三面等価の原則」を知っておいてほしい。]とのことですが、興味深いことにWikipedia(日本語版)によればこの原則は日本人が考案し、日本でしか使われていない概念のようですね。

    • 信頼の3つの真理(スティーブン・M. R. コヴィー)

      まえがき

      『私は25年以上にわたり、顧客に信頼の力を理解し、実践してもらい、信頼し合う関係から生み出される迅速性・コスト効率・エネルギー、そして本質的な喜びを手に入れてもらえるよう、手助けをしてきた。そしてその過程で、信頼に関する3つの心理を会得したのである。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、ジョエル・ピーターソン他 『信頼の原則――最高の組織をつくる10のルール』(ダイヤモンド社、2017年)より。本文を一部編集してリスト化しました。

      リストの作者は著者ではなく、序文を書いたスティーブン・M. R. コヴィーです。

      • 罰を与える3つの目的

        まえがき

        罰を与える目的は何か。

        リスト

        あとがき

        Wikipedia英語版の「罰」(Punishment) というエントリの “Possible reasons for punishment” という項目にある6つほどの項目をまとめる形で作成。すこしくわしい紐づけは参考文献(1)に書きました。

        バリー・シュワルツらの『知恵』で、『判事は犯罪に応じた量刑を判決し、懲罰、更生、抑止のそれぞれの目的のバランスを取る』という文章を見かけて探求したくなったのが作成のきっかけです。

        懲償(ちょうしょう)はあまり使われない言葉ですが、懲らしめることによって償わせるという意味合いがラベルにぴったり。

        この本からの他のリスト

        参考文献

        (1) 786. 罰の目的とその代替手段 – 起-動線

      • 人を惹きつける人が発揮している二つの要素

        まえがき

        『「強さ」に満ちた人は尊敬を集め、「温かさ」に満ちた人は共感を得ることができます。そして、その二つが組み合わさったときには、単なる「足し算」以上の力を発揮することが可能になります。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて、ジョン・ネフィンジャー、マシュー・コフート 『人の心を一瞬でつかむ方法―人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学』(あさ出版、2015年)より。まえがきは「エピローグ」からの引用です。リストは特定の箇所からの引用ではなく本書の要約です。

        英語部分は原著からの引用です。ちなみに能力は capability、意志は intention、共感は empathy、親しみは familiarity、愛は love。

        古典的なリーダーシップ理論(マネジリアル・グリッドやPM理論など)でみられる、成果志向と関係性志向という2軸と同類の、シンプルで説得力のある枠組み。

        • 最優秀マネジャーに共通する8つの行動(グーグル)

          まえがき

          『グーグルの人材分析チームは社員のアンケート調査と業績評価から得られたデータを分析し、最も優れたマネジャーが実践している8つの重要な行動を割り出した。/調査結果によると、8つの行動を日々実践するマネジャーを持つチームは、離職率が低く、満足度が高く、業績がよかった。』

          リスト

          あとがき

          デイビッド A. ガービン 『グーグルは組織をデータで変える』より (1)。まえがきのうち、/の前までは同論文から、残りはエリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル 『1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』(ダイヤモンド社、2019年)からの引用です。

          エンジニア集団にもリーダーは必要。しかも、人間味にあふれたリーダーが。

          参考文献

          (1) カービンデイビッド A, and 高橋由香里. “コミュニケーション軽視の風土を改善する グーグルは組織をデータで変える (特集 アナリティクス競争元年).” Diamond Harvard Business Review 39.5 (2014): 44-57.

          • 九徳

            まえがき

            『人の行なうべき九つの徳。「書経‐皐陶謨(こうとうぼ)」によれば、』

            リスト

            あとがき

            リストは谷沢 永一『[新版]名言の智恵、人生の智恵』( PHP研究所、2015年)より。山本七平訳。まえがきは『日本国語大辞典(精選版)』からの引用です。

            • 人を動かす心得(山本五十六)

              まえがき

              『これは上杉鷹山の「してみせて 言って聞かせて させてみる」から影響を受けているとされる。』

              リスト

              あとがき

              山本五十六』(Wikipedia) より。原典が見つかっていないようですが山本の言葉として広く流布しています。

            • 松下電器の遵奉すべき精神(現代語訳)

              まえがき

              『幸之助は、J&Jの「我が信条」が発表される一〇年も前に、みずからの経営理念を明文化した。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて、ジョン P.コッター『幸之助論―「経営の神様」松下幸之助の物語』(ダイヤモンド社、2008年)より。

              原文はPanasonicのサイト[1] に載っています。アメリカの経営者による現代語訳(かつ意訳)があったので収録しました。

              最初の5項目が1933年(昭和8年)に伝えられ、残り2項目は1937年(昭和12年)に加わったとのこと。松下は1894年生まれですから、最初の5つを言語化したのは40歳手前。この成熟よ。

              [1] 行動基準: 第1章 私たちの基本理念 – 行動基準 – 経営の考え方 – 企業情報 – Panasonic

              • 理想的な歩き方(アシックス)

                まえがき

                『私たちアシックスではどういう歩き方を「理想的な歩行姿勢」と考えているのか?いつまでも元気でいられる歩行姿勢とは、どのようなものなのか?』

                リスト

                あとがき

                まえがきを含めて、アシックス スポーツ工学研究所『究極の歩き方』(講談社、2019年)より。リストは本文と図の文言を編集・引用しつつ作成しました。大まかに、全体から細部へ、身体の上から下へ、並べたつもり。

                まえがきのように「理想的な歩行姿勢」として紹介されていましたが、歩行速度や呼吸についても言及されていたので、タイトルは「歩き方」としています。

                運動のコツは感覚的なものなのでリスト化が難しいのですが、部位別に説明することで再現性を高めるねらいがあるように思えます。

                • トゥールミンの論証モデル

                  まえがき

                  『【根拠】、だからおそらく(【限定】)、【主張】。なぜなら、【論拠】。なぜなら【裏づけ】。もし論証が【反駁】されるような新たな根拠がない限り。』

                  リスト

                  あとがき

                  まえがきを含めて、福澤 一吉『文章を論理で読み解くための クリティカル・リーディング』(NHK出版、2012年)より。福澤氏が翻訳者の一人である、スティーヴン・トゥールミン『議論の技法』(東京図書、2011年)からの引用でとのこと。

                  リスト項目だけ並べてもわかりづらいので、それらをつなげて論証としている文章をまえがきに置きました。また、できるだけ本書中の用語を使いつつ、一部を自分が理解しやすい言葉に置き換えて本文をリスト化しています。

                  論証 (reasoning) の核は前3者。