トゥールミンの論証モデル


まえがき

『【根拠】、だからおそらく(【限定】)、【主張】。なぜなら、【論拠】。なぜなら【裏づけ】。もし論証が【反駁】されるような新たな根拠がない限り。』

リスト

  • 【根拠(data)】 証拠。経験的事実や他の論証から導かれた非経験的事実。
  • 【主張(claim)】 その根拠から導いた、ある程度飛躍した結論。
  • 【論拠(warrant)】 その根拠から主張が導かれる理由。この根拠からこの主張を出しても問題ないことを保証する仮定。
  • 【限定語(qualifier)】 「たぶん、おそらく」など、論証の正しさの程度を示す言葉。
  • 【裏づけ(backup)】 論拠自体の信ぴょう性。法則・原理などの定言的事実(その事実については、「なぜ」を問うことなく、ある意味絶対的なものとして考える事実) 。
  • 【反駁(rebuttal)】 論証を覆すことができるような根拠。「そのような根拠がないとするならば」という歯止め的な役割を担う。

あとがき

まえがきを含めて、福澤 一吉『文章を論理で読み解くための クリティカル・リーディング』(NHK出版、2012年)より。福澤氏が翻訳者の一人である、スティーヴン・トゥールミン『議論の技法』(東京図書、2011年)からの引用でとのこと。

リスト項目だけ並べてもわかりづらいので、それらをつなげて論証としている文章をまえがきに置きました。また、できるだけ本書中の用語を使いつつ、一部を自分が理解しやすい言葉に置き換えて本文をリスト化しています。

論証 (reasoning) の核は前3者。

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