投稿者: koji

  • 政治的志向を知る5つの質問(欧米)

    まえがき

    『たとえば、ある研究では次の五つの項目が尋ねられている。(略)読者が欧米人なら、これらの項目に対するどのような立場が、リベラルと保守主義のいずれに対応するのか、間違いなくわかるだろう。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、ポール・ブルーム『反共感論―社会はいかに判断を誤るか』(白揚社、2018年)より。参考文献(1)からの引用だそうです。

    『さらに言えば、これらの項目は連動する。つまり、ある一つの項目を承認する人は残りの項目も承認し、ある一つの項目に反対する人は、残りの項目にも反対するはずだ。』

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    参考文献

    (1) “Do mass political opinions cohere? And do psychologists “generalize without evidence” more often than political scientists?” (cultural cognition project)

  • 将棋の局面を理解するための駒の価値

    まえがき

    『「玉、飛」、「角、銀」、「金、桂、香」の順に駒の配置を認識すると、局面の状況や将来展開を理解するのに効率が良い。』

    リスト

    あとがき

    中谷 裕教他『「次の一手」はどう決まるか: 棋士の直観と脳科学』(勁草書房、2018年)より。プロ棋士が駒配置を記憶するときに重視した駒から、駒の価値を探り出した実験がありました。

    飛は、局面理解という観点からは玉と同等の価値があるそうです。また、その中で戦法を決定するのは角と銀で、駒単独での価値が高いはずの金は第3グループだったとのこと。

    • 感情の爆発に歯止めをかけるSTOP法

      まえがき

      感情の爆発や強いストレスなど、平静を失いそうになったときに思い出すリスト。

      リスト

      あとがき

      ポール・ハマーネス『ハーバードメディカルスクール式 人生を変える集中力』(文響社、2017年)より。本文を編集してリスト化しました。

      感情的知性のトレーニングに用いられるとありましたが、あまり用例は見つからず。

      個人的には「動揺を切り抜けるための”SOS”」のほうが好きですが、よくできた頭字語なので収集。

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    • 成功するモノ・サービスの3要素

      まえがき

      『モノ・サービスを創り上げていく過程で意識すべき重要な要素が3つ存在します。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、『まんがでわかるデザイン思考』より。

      『デザイン思考では3要素をすべて満たそうとするのではなく、「有用性」を中心に据えて他の2つのバランスを取ることを意識します。最初に、満たすべき人間の欲求である有用性を確定し、有用性が最も満たされる技術と価格のバランスを探るのです。』

      とのこと。3項目をそれぞれ

      (実現性×効果)/費用

      と考えると、よく見かける3要素になります。

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    • デザイン思考の3つのプロセス

      まえがき

      『デザイン思考は「着想」「発案」「実現」の3つのプロセスから成ります。』

      リスト

      あとがき

      『まんがでわかるデザイン思考』より。こうしてみると、身も蓋もないくらいシンプル。

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    • 「明晰さ」の条件

      まえがき

      『意志決定に関していえば、あいまいなことも含めて多くの要素を考えに入れ、なおかつ自分の決断に至るプロセスをはっきり示せる人を見るとき、われわれは「ああ、このひとは明晰な人だ」と感じるのではないでしょうか。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、『「明晰さ」の条件』(起-動線)より。

    • 思考を整理する6つの法則

      まえがき

      『本書では、数多くの重要な脳の機能を、「思考を整理する法則」という6つの原則にまとめている。この脳のスキルは、誰でも伸ばし習得することができる。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、ポール・ハマーネス『ハーバードメディカルスクール式 人生を変える集中力』(文響社、2017年)より。リストは付録1『一目で分かる「思考を整理する6つの法則」』を要約して作成しました。

      著者ら独特のくくり方のようですね。

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    • オフショア金融センター(OFC)の特徴

      まえがき

      『OFCはこのように多岐にわたるが、すべてのOFCに共通する重要な特徴があり、これによってOFCは単なるタックス・ヘイブンではなく、規制と説明責任から自由な地域になっている。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、ブルック・ハリントン 『ウェルス・マネジャー 富裕層の金庫番――世界トップ1%の資産防衛』(みすず書房、2018年)より。

      • 離人症性障害の症状

        まえがき

        『キングズ・カレッジ・ロンドンの離人症性障害研究ユニットに属するマウリシオ・シエラとアンソニー・デヴィッドは、「自己意識が言語以前の最も深いレベルで広く阻害された状態(つまりひとつのまとまりであるとか、ここに存在しているという実感が持てない)」だと表現している。離人症性障害になると、次のような症状が現われる。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて、アニル・アナンサスワーミー 『私はすでに死んでいる――ゆがんだ〈自己〉を生みだす脳』(紀伊國屋書店、2018年)より。リストは参考文献(1)からの引用だそうです。

        身体感覚・情動・記憶・現実認識。「自分が」「今」「ここに」いるという感覚はどこから来るのかということを考える枠組みとして有用そうだったので収集。

          参考文献

          (1) Sedeño, Lucas, et al. “How do you feel when you can’t feel your body? Interoception, functional connectivity and emotional processing in depersonalization-derealization disorder.” PloS one 9.6 (2014): e98769.

        • 離脱・発言・忠誠(企業・組織・国家における衰退への反応)

          まえがき

          『ハーシュマンが取り組むのは、企業・組織の「とりかえしのつく過失」からの回復メカニズムである。』

          リスト

          あとがき

          まえがきを含めて、参考文献(1)より。知人に Hirschman の Exit、Voice、Loyalty を知っているかと聞かれて知らなかったので情報収集しました。ハーシュマンの著作が手元に届いていないので、書評(1)の本文を一部編集してリストを作成しました。

          リストとしてはユニークで、この3項目は対等ではありません。離脱の原理は経済、発言の原理は政治。忠誠は両者の架橋剤。忠誠者が、忠誠心ゆえに離脱も辞さない覚悟で発言をすることで、組織が衰退から回復へと向かうメカニズムがはたらく可能性が高まる……というのが、大ざっぱな理解。

            参考文献

            (1) 奥田太郎. “書評 AO ハーシュマン著/矢野修一訳 『離脱・発言・忠誠–企業・組織・国家における衰退への反応』.” 高崎経済大学論集 49.1 (2006): 79-84.