投稿者: koji

  • 不満・不安な人の心を強くつかむものの特徴

    まえがき

    『人が強い不満か長い不安の中にいて、解決できない問題の中にどっぷりと浸かっている(略)時、~この3つを持っている何かが現れると、それが人の気持ちをつかんでしまう。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、「焼肉えびす、すもう八百長問題…ひと味違う博士版2011の5大ニュース(前)」(恋愛ユニバーシティ)より。まえがきの「~」部分を(語尾を整えたうえで)リスト化しました。

    友人に教えてもらいました。著者の持論であって社会科学的な調査を経たというわけではないものの、納得しやすいですよね。まさに①シンプルで迷いがなく②もっともらしく③斬新な、リストだったので収集したくなりました。

    言葉を分解したうえで受け手にとっての意味合いを考えてみます。

    • シンプル → 理解しやすい(分かりやすい)
    • 迷いがない → 一貫した原則を持っている(分かりやすい)、自分の言動を信じている(確からしい)
    • もっともらしい → 信頼するに足る根拠があるように思える(確からしい)
    • 斬新 → これまでの、あるいは他のものにはない目新しさがある(目新しい)

    とすると、すこし還元して

    「分かりやすさ・確からしさ・目新しさ」

    が不満・不安な人の心をつかむ3要素だといえるでしょうか。

    すこし似たリストに「記憶に残りやすい情報の条件」があります。単に記憶に残るのと、心をつかまれるのとの違いを考えてみるのも面白そう。

  • 企業における意思決定の3大ポイント

    まえがき

    『「3つのポイント」の重要性は、常にメンバーと共有するようにしなければなりません。その結果、提案書の作成にもムダがなくなるとともに、ディスカッションの水準が上がり、スピーディな意思決定が実現するようになります。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、前田 鎌利『最高品質の会議術』(ダイヤモンド社、2018年)より。リストは本書中の表をすこし編集して引用しました。

    なるほどと思いつつ、【財務的視点】では測りづらい意思決定事項も結構ありそうな気がします。新規顧客開拓、マーケティング、社員教育、労働環境整備、社会的責任事業など(もちろん、数字を作ってしまえば作れますが)。【投資対効果】という言葉のほうが、網羅性は高そうに思います。

    • タイトル最高品質の会議術
    • 著者: 前田 鎌利(著)
    • 出版社: ダイヤモンド社
    • 出版日: 2018-03-29
    • 政治的手腕の構成要素

      まえがき

      『政治的手腕とは、「~に貢献するプラスの社会的能力」と定義される。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、クラウス・J. テンプラー「有害な人格の持ち主なのに、あの人はなぜ昇進できるのか」(DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー)より。まえがきの「~」に、リスト項目が入っていました。英語は元記事 “Why Do Toxic People Get Promoted? For the Same Reason Humble People Do: Political Skill” からの引用です。

      政治的手腕 (political skill) は、文字通りスキルとして習得可能。したがって、あなたが正直で謙虚な人格の持ち主だとしても、組織で生きていくために学ぶことはできる。

    • 段階的主張の手順(PACE)

      まえがき

      「現場で」「下が上に(副操縦士が機長に、看護師が執刀医に、等)」自分の意見を主張する際の手順。

      リスト

      あとがき

      マシュー・サイド 『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2016年)に記述がありました。「確認・探求」などの和訳は本書からの引用です。発言例は “Speaking Up” (Life in the Fast Lane Medical Blog)というページからの意訳です。

      このように段階的に主張を強めていくやりかたは、Graded Assertiveness と呼ばれている模様。

      • 殺人捜査の黄金の三カ条(ラーシュ・マッティン・ヨハンソン)

        まえがき

        『「これを忘れたらお終いだからな」』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて、レイフ・GW・ペーション『許されざる者』(東京創元社、2018年)より。本文にあった主人公の台詞をリスト化しました。

        妙に説得力がある。

        • 易の三義

          まえがき

          『「君子占わず」とは、「君子は占いなどはしてはいけない」という意味ではありません。「君子たらんと志す者は、易経を読んで変易、不易、易簡という三つのエッセンスを知れば、占わなくても出処進退がわかる」という意味です。』

          リスト

          あとがき

          まえがきは、竹村 亞希子『人生に生かす易経』(致知出版社、2007年)からの引用です。リストも、本文を要約して作成しました。少々要約しすぎかもしれませんが。

          • タイトル人生に生かす易経
          • 著者: 竹村 亞希子
          • 出版社: 致知出版社
          • 出版日: 2007-11-01
          • 「ほめ方」五つの鉄則

            まえがき

            『二〇〇二年に、心理学者のジェニファー・ヘンダーロングらは、称賛の効果についての多数の研究をレビューし、よい成果に対するフィードバックにプラスの効果を持たせるための五つのルールを定義しました。』

            リスト

            あとがき

            まえがきを含めて、まえがきを含めて、ハイディ・グラント・ハルバーソン 『やってのける~意志力を使わずに自分を動かす~』(大和書房、2013年)からの引用です。リスト項目は見出しから、カッコ内の英語は引用元と思われる論文(参考文献1)から引用しました。

            論文では12435の順で紹介されています。

            基本的には米国人を対象にした研究のレビューであって、必ずしも他の文化に広げられるものではない、とも書かれています。

            この本からの他のリスト

            参考文献

            (1) Henderlong, Jennifer, and Mark R. Lepper. “The effects of praise on children’s intrinsic motivation: A review and synthesis.” Psychological bulletin 128.5 (2002): 774.

          • 依存症患者が注意すべき、自制心が低下しやすくなる状況(HALT)

            まえがき

            『リハビリ中の依存症患者は、アルコールや薬物に手を出してしまう危険な状況を忘れないようにするために、「HALT」という略語を用います。(略)これらの状況ではもっとも自制心が低下しやすくなるため、なんらかの手段を講じることが大切です。』

            リスト

            あとがき

            まえがきを含めて、ハイディ・グラント・ハルバーソン 『やってのける~意志力を使わずに自分を動かす~』(大和書房、2013年)からの引用です。

            「怒り」は訳書では “Anger” でしたが、原著に合わせて “Angry” にしました。韻の具合からしても、検索してみても、Angry がふさわしいようなので。

            この本からの他のリスト

          • レインメーカー(優れたセールスパーソン)の心得

            まえがき

            『アメリカ先住民のあいだには、雨を呼ぶ力をもつとして信奉されてきた呪術師たちがいます。人びとは彼らをレインメーカーと呼んできました。(略)現代社会のレインメーカー(略)は、自分の属する組織(営利・非営利を問わず)に一定の収益をもたらす人たちのことです。』

            リスト

            あとがき

            まえがきは、ジェフリー・J・フォックス『めざせ!レインメーカー』(万来舎、2001年)より。リストは原著から訳し直しました。このリストは本書の最初に CREDO として掲げられています。

            • タイトルめざせ!レインメーカー
            • 著者: ジェフリー・J・フォックス(著)、金井 寿宏(著)、馬場先 澄子(翻訳)
            • 出版社: 万来舎
            • 出版日: 2001-07-06
            • 過度の共同性 (unmitigated communion) 尺度

              まえがき

              『心理学者のヴィッキー・ヘルゲソンとハイディ・フリッツは「過度の共同性」(「他者に過剰に配慮し、自分のニーズより他者のニーズを優先する」こととして定義される先天的な性質)を測定するために、九項目から成る単純な尺度を考案している。』

              リスト

              あとがき

              リストは参考文献(1)より。付録Gの “Revised Unmitigated Communion Scale” を訳しました。(R)が付されているのはリバース尺度。

              まえがきは、ポール・ブルーム『反共感論―社会はいかに判断を誤るか』(白揚社、2018年)から、本文を編集・引用しています。この本でリストの存在を知りました。本書の参考文献は閲覧できなかったので、その成果を紹介している論文を探して尺度を見つけました。

              本書には3項目だけ尺度(の訳文)が紹介されており、訳出にあたってはその文章も参考にしています。

              この本からの他のリスト

              参考文献

              (1) Brown, Ashley Ariana. Getting What You Want vs. Playing Nice With Others: Agency, Communion, and the Narcissistic Subtypes. Diss. The Ohio State University, 2015.