まえがき
「煩悩の根底にあるのは、いうまでもなく無明、すなわち真理に対する根源的無知であり、ここからさまざまな煩悩が派生する。煩悩の数は無数とも言い得るが、最も基本的な煩悩は……」
リスト
- 貪[とん](欲望)
- 瞋[しん](嫌悪)
- 癡[ち](愚かさ)
- 慢[まん](思い上がり)
- 見[けん](誤った思い込み)
- 疑[ぎ](真理に対する惑い)
あとがき
まえがきを含めて『原典で読む原始仏教の世界』より。「後世の教理学では、前三者を三毒と称し、また以上の六つをまとめて六大煩悩と呼ぶ」とのこと。三毒はよく見かけます(参考:Wikipedia)。
そういえば煩悩は108あるとよく言いますが、それって何だろうと検索してみたら、『百八煩悩』108の煩悩をすべて掲載します/『仏教青年Q&A』というページが見つかりました。これを見ると、六大煩悩にも現れ方にバリエーションがいろいろあり、それらを数えて108なのですね。六大煩悩を根本煩悩、それによって起こる従属的な煩悩を枝末煩悩というともありました。
「Appleファンの六大煩悩」とか、誰かが作ってそうな気がします。
- タイトル: 原典で読む原始仏教の世界
- 著者: 元, 中村(監修)、慈園, 阿部(編集)
- 出版社: 東京書籍
- 出版日: 2000-03-01