まえがき
「あやつりを断ち、自信をもって正々堂々と相手に自分の意思を開示し、自分に自尊心と誇りを取り戻す」ために。
リスト
- 針のとんだレコード … ねばり強く自分の主張を繰り返す。主張の理由は説明しない。
- 妥協案の提示 … 自尊心を保てる範囲で歩み寄る。自分の誇りを傷つける妥協はしない。
- 自己開示 … 自分の考えや感情を明確に表現する。自分の本音・本心を尊重する。
- のれんに腕押し … 批判に対して否定・弁解・反論をしない。事実を認め、受け流す。
- マイナス事実に同意 … 失敗や欠点は、その事実のみを認める。卑下や正当化をしない。
- マイナス事実の質問 … 自分への批判について具体的にたずねる。自分を正当化せず聞く。
あとがき
『「うまくいく人」の頭のいい話し方』より。まえがきは帯からの引用です。6つのテクニックには明確な定義がなく、説明は本の中に散らばっている状態でしたので、本文を読んで要約を付けました。「まえがき」に出てくる「あやつり」とは、われわれが説得のために(多くの場合は無意識のうちに)使っている心理操作のことです。
たまたま目にしたBBCのページで、「現在のアサーション・トレーニングの多くは、1975年にManuel J Smithが著した”When I Say No, I Feel Guilty”を源とする」といった記述があり、興味をひかれました。訳本を調べて探し当てたのが、30年後に訳されたこの本。タイトルを直訳するなら「NOと言うのは後ろめたい」という感じですかね。
※「針のとんだレコード」って、生まれたときからCDを聞いている人には何のことだか分からないかも。僕には違和感ありませんが。
- タイトル: 「うまくいく人」の頭のいい話し方
- 著者: マニュエル・J・スミス(著)、あさり みちこ(翻訳)
- 出版社: 徳間書店
- 出版日: 2005-08-31