まえがき
『アディクションが進むと、この“気分の変化”が導く高揚感に強く魅惑されるようになります。』
リスト
- 覚醒感(arousal) ― 自分が力強い存在であるかのような強烈な感覚
- 飽満感(satiation) ― 満たされた気分につつまれて安堵するリラックス感
- 夢想(fantasy) ― ぼんやり空想すること。白昼夢
あとがき
まえがきを含めて『「やめられない心」依存症の正体』より。カッコ内の英語は原書(“The Addictive Personality: Understanding the Addictive Process and Compulsive Behavior”)から補足しました。リストタイトルの「アディクション」とは本のタイトルの「依存症」のこと。その対象を「はじめに」から拾うと;アルコール、薬物、過食、ギャンブル、性的な行動、盗み(万引きやスリなど)、仕事(いわゆるワーカホリック)、浪費などなど、多岐にわたっています。
訳書では『ある専門家は、アディクションを生む高揚感の種類として、「覚醒感」「飽満感」「夢想」の三つをあげています』(一部略)という記述でした。原語が知りたかったのですが、「ある専門家」では探しようがないなあと思いつつ念のため原書をチェックしてみたら、本文中に出典がありました。”Craving for Ecstasy: The Consciousness and Chemistry of Escape”という本で、この3つが挙げられているとのこと。
前者2つが主要な高揚感。夢想は『それのみにアディクションを生じるケースは少ないですが、その反面、すべての種類のアディクションに内包されています』とのこと。
こういう「ハイ」な状態に強く惹かれるようになったら、要注意。
- タイトル: The Addictive Personality: Understanding the Addictive Process and Compulsive Behavior
- 著者: Nakken, Craig(著)
- 出版社: Hazelden Publishing
- 出版日: 1996-09-18
- タイトル: Craving for Ecstasy: The Consciousness and Chemistry of Escape
- 著者: Milkman, Harvey B.(著)、Sunderwirth, Stanley(著)
- 出版社: Lexington Books
- 出版日: 1987-04-01