理想的スナックのモデル

まえがき

消費者がスナックを買う決断のモデル。左辺のP(urchase)がプラスであれば購買が生じるとのこと。
P = A1T + A2C + A3U – B1$ – B2H -B3Q

リスト

  • Taste: 味の良さ
  • Convenience: 便利さ(手で食べられるなど)
  • Utility: 実用性(食事に合わせられるなど)
  • $(Cost): 価格
  • Health concern: 健康に悪いという評判・懸念
  • Quality: 破損などの品質問題

あとがき

マイケル・モス『フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠』(日経BP社、2014年)より。英語は原著”Salt, Sugar, Fat”を参考にしました。ただしリスト化にあたり英語も日本語も一部編集しています。

作者は、スナック菓子の大手米フリトレーの元主席研究者であるロバート・イーサン・リン。
『あるときリンの同僚が、スナック菓子の売れやすさを測定する計算方法を開発した。リンはそれをさらに磨き上げて、わかりやすい数式に整理した。』
P = A1T + A2C + A3U – B1$ – B2H -B3Q

係数Anがかかっている前3つの変数(T, C, U)は報酬となるもの。係数Bnがかかっている後ろ3つの変数($, H, Q)は抵抗となるものです。

一見すると、便利さと実用性の違いがよくわかりません。実用的なものは便利でもありますよね。訳書では次のように説明されています。
『手で食べられる、あるいは食事と一緒に食べられるといった便利さ(C)、実用性(U)、〜』
手で食べられることと食事と一緒に食べられることが便利さにかかっているように思えます。原著でもこんな感じ。
“They were convenient (C) and utilitarian (U), ready to eat out of the hand or with meals.”

「手で食べられる」のは手間が省けるのでたしかに便利です。一方「食事と一緒に食べられる」ことは、実用性の例として考えるとわかりやすいように思えました。ポテトチップスであれば砕いてサラダに混ぜたり、ハンバーガーに添えたりします。加えて、腹持ちがする・栄養価が高い(←これが問題なわけですが)ので食事の補助あるいは代わりになり得ます。そこで、リストのように分けて記してみました。

塩分・糖分・脂肪分の取り過ぎは健康を害すると(ほぼ)わかっていても、加工食品からそれらを減らしてしまうと売上が下がる。売上が下がると株価も下がる。株価が下がると経営者の報酬も下がる。業界で足並みを揃えられればよいが、つねに誰かが抜け駆けをする。政府が規制しようと思っても激しいロビー活動に遭うし、産業を弱くするような規制は難しい。したがって、消費者の健康は消費者自身が守らねばならない。そんなメッセージだったと理解しました。

(書影)
  • タイトル:フードトラップ
  • 著者:マイケルモス/著 本間徳子/翻訳
  • 出版社:日経BP
  • 出版日:20140606

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