アメリカ海軍兵学校で許されている5つの回答


まえがき

『アメリカ海軍兵学校でも「わかりません」という返事を使ってはいけない。入学一年目の士官候補生が質問への回答に使ってよいのは、(略)の五つだけだと指導される。』

リスト

あとがき

まえがきを含めて、エイミー・E・ハーマン 『問題解決のための名画読解』 (早川書房、2023年)より。リストは本文を分解して作成しました。

ハーマン氏は『FBI、NATO、ロンドン警視庁など世界各地の指導者向けに、美術作品によって観察力・分析力を高めるためのセミナー「知覚の技法」 (The Art of Perception) を行っている』とのこと。そんな仕事がどのように成立するのか、本書を読めば納得できます。

著者は「ステップ1 レンズを磨く」という章で、絵画を見た印象を語るときにその理由を「わかりません」という言葉で逃げないよう訴えています。そして栄養・健康指導に携わるレベッカ・クレメンツの言葉を引用しています。

「『わかりません』と言うときに何が起こるかご存じですか? 脳が知ろうとすることを止めるのです。脳の回路は気づき、適応し、行動し、繰り返すようにできています。何かに気づくよう指示されたのに、それに応じようとしないと、ひょっとするとすばらしい人生の転機となるかもしれない瞬間を逃してしまいます」

そしてまえがき、リスト化した部分へとつながります。この部分は参考文献[1]からの引用でした。

著者はこの5つを次のように評価しています。

海軍の基本となる五つの返事は、肯定と否定、責任の受諾、指示の受容、答えを探し出す約束という、すべての基本をしっかり網羅している。

  • タイトル問題解決のための名画読解
  • 著者: エイミー・E・ハーマン(著)、Amy E. Herman(著)、野村 真依子(翻訳)
  • 出版社: 早川書房
  • 出版日: 2023-11-07

    参考文献

    [1] Carole Cadwalladr, “JR: ‘I realised I was giving people a voice’“, The Guardian, October 11, 2015.

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