まえがき
『難しい状況であればあるほど、自分にイエスと言えなければ、相手にイエスと言わせることなどできないのだ。』『インナー・イエスとは、自分自身を、次に人生を、最後に他者を受容し尊重する前向きな姿勢である。』
リスト
- 【「自分の身になって」考える】 自分という最強の敵を理解する。自己批判という罠に陥らないために、大切な人やクライアントに接するのと同じく、心の奥底にある願望に耳を傾ける。
- 【インナー・バトナを養う】 対立が起きたとき、相手を非難せずに自分の人生や人間関係に責任を負う。何が起きようと自分の願望から目をそらさず、大事にすると自分に誓う。
- 【人生に対するイメージをリフレーミングする】 人は本能的に欠乏に対する不安を抱えている。これに対処するため、自分なりの充足感を作りあげ、自分の人生に対するイメージをリフレーミングする。ものごとがうまくいかないときでも人生は自分の味方だと考える。
- 【「ゾーン」にとどまる】 喧嘩や口論のさなかに、昔のことを思い出して憤慨したり将来を嘆いたりしない。本当の満足感を得られ、状況を好転させることができる唯一の場所、「ゾーン」にとどまる。この瞬間にとどまる。
- 【どんな相手でも尊重する】 人は、拒絶には拒絶で、個人攻撃には個人攻撃で、排斥には排斥で対抗したくなる。しかし、いかに難しい状況でも、相手の予想を裏切って敬意を払い、受け入れる。
- 【与え合う】 欠乏に対する不安があると、人はウィン−ルーズ型思考パターンの罠にはまり、自分の願望だけを満たそうとする。相手から奪うのではなく相手に与えることによって、ウィン−ルーズからウィン−ウィン−ウィンへと導く。
あとがき
ウィリアム・ユーリー 『ハーバード流 最後までブレない交渉術 ―自分を見失わず、本当の望みをかなえる』(日本経済新聞出版社、2015年)より。
6ステップは円環を描いています。2ステップずつ、自分にイエス、人生にイエス、相手にイエスと区切られていて、円の中心にある「インナー・イエス」に到達するようなイメージ。
- タイトル: ハーバード流 最後までブレない交渉術 ―自分を見失わず、本当の望みをかなえる
- 著者: ウィリアム・ユーリー(著)、中川 治子(翻訳)
- 出版社: 日本経済新聞出版
- 出版日: 2015-06-25