投稿者: koji

  • 現代人がとらわれている「中間目標」

    まえがき

    かつて原始人として「生き延び、子孫を残す」という最終目標のために置いた中間目標に、われわれは今も苦しめられている。その中間目標とは。

    リスト

    あとがき

    下園 壮太、柳本操 『学校では絶対に教えてくれない 自分のこころのトリセツ』より。本文を編集してリスト化しました。

    ・原始人の最終目標は「生き延びて子孫を残す」ことだった
    ・最終目標達成のために4つの中間目標(本リスト)に向かって行動するようになった
    ・しかし今や、最終目標より中間目標を達成するほうが難しい
    ・その結果、現代人は不要な悩みを抱えている

    というのが、引用部分のロジックでした。

    • 「意義ある先延ばし」のためにリストの上位に置くべきタスク

      まえがき

      「それ」をしたくないがために、思わず他の仕事に没頭してしまう。この逃避力?を活用してトータルでの生産性を高めようとするのが「意義ある先延ばし理論」。では「それ」はどのようなタスクであるべきか。

      リスト

      あとがき

      ジョン・ペリー『スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考』より。

      • 共感の4要素

        まえがき

        共感(empathy)を定義すると。

        リスト

        あとがき

        参考文献1より。”The Power of Empathy“(YouTube)という動画を引用したブログをいくつか見かけました。その中で「Theresa Wisemanの定義によれば」という形で共感(empathy)の4属性が引用されています。そこでオリジナルの文献を探して翻訳しました。

        1. See the world as others see it
        2. Non-judgemental
        3. Understanding another’s feelings
        4. Communicate the understanding

        参考文献

        (1) Wiseman, T. (1996). A concept analysis of empathy. Joumal of Advanced Nursing, 23, 1162-1167.

        (履歴)
        2015-03-17: タイトルを「共感の4属性」から「共感の4要素」に修正。属性は原論文のattributeを訳した言葉だが、ややわかりづらいため。

        Brené Brown on Empathy – YouTube
      • 意思決定理論の2類型

        まえがき

        『意思決定理論家や経済学者が使用することを好む2つの用語に言及しておくのが有益かもしれない。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて、イツァーク・ギルボア 『意思決定理論入門』より。記述的/規範的という分類はよく使われますね。

        『良い規範的理論とは、あなたが採用したくなるような理論であり、あなた自身の目で見て良い意思決定を可能にするような理論なのである。良い記述的理論とは、あなたの周囲の人々がどのように行動しているかをあなたに告げるものである。』

        • タイトル意思決定理論入門
        • 著者: イツァーク・ギルボア(著)、川越 敏司(翻訳)、佐々木 俊一郎(翻訳)
        • 出版社: NTT出版
        • 出版日: 2012-06-29
        • 宗教の三類型

          まえがき

          『注目されるのは、わたくしにとっては思師の岸本英夫先生が提出した三つのタイプ、すなわち「救い型」「悟り型」「つながり型」という三類型です。』

          リスト

          あとがき

          まえがきを含めて、脇本 平也『宗教学入門』より。本文を少し加工してリスト化しています。救済、悟りときて、第三の類型の命名に苦しみそうなところです。つながり型はいい感じですね。

          • 受動意識仮説

            まえがき

            『私は、意識の機能があることはエピソード記憶ができることの必要十分条件であるととらえる立場に立つ。』

            リスト

            あとがき

            まえがきを含めて、前野 隆『脳の中の「私」はなぜ見つからないのか? ~ロボティクス研究者が見た脳と心の思想史』より。受動意識仮説そのものは『脳はなぜ「心」を作ったのか』のほうが詳しく書いてありましたが、本書でリスト化されているのを見かけたので収集。

            最初はとてもびっくりしましたが、けっこう納得のいくメカニズムですし、著者が本書で論じているように、実は新しい仮説ではないと言えるかもしれません。意識が生じるメカニズムよりも、エピソード記憶を担わせるためという、意識の意味についての仮説に独創性があるように思います。

            • 戦闘時の意思決定理論(OODA)

              まえがき

              『軍事戦略家のジョン・ボイドは、(略)孫子の兵法を参考に、タイミングを武器として活かすテクニックとして、4段階の戦闘理論を開発している。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて、フランク・パートノイ『すべては「先送り」でうまくいく ――意思決定とタイミングの科学』より。本文を加工してリスト化しています。

              これが「先送り」とどう関係するのか。著者は次のように述べています。
              『このOODAの基本的な考え方は、人間のさまざまな行動に当てはまる。決定して行動を起こす時間を最小限に短縮し、浮いた時間を観察と確認に使えるならば、そのほうがよい決断をしやすいのだ。』

              Orient=情勢判断とはユニークな訳ですが、Wikipediaでも同じ語が充てられています。観察した様々な情報を1つの決断の根拠として当てはめていく、というイメージでしょうか。

                (追記:2015-08-14)
                『交渉は創造である』でもOODAループという名で紹介されていました。直線的な意思決定プロセスとは大きく異なり、A(行動)に対する相手の反応をO(観察)して次のAにフィードバックするという、目まぐるしい戦いの中での意思決定のスタイルであることが説明されています。

                この本からの他のリスト

              • 下げ相場をチャンスに変えるための方法(バフェット)

                まえがき

                『弱気相場は投資家を痛めつけるボディブローではない。むしろ絶好の買いのチャンスだ。』

                リスト

                あとがき

                まえがきを含めて、ジェームズ・パードウ『世界一シンプルなバフェットの投資』より。

                24章すべてに2~3か条のまとめが付いている本。第3項目が3か条になっている入れ子的な面白さがあり、内容面でも本書の特徴が表れているリストとしてこれを選びました。

                第2項目の「有能で倫理観の強い」は、本書では「強力な」でした。このリストが紹介されている章の次の章でもバフェットの三つの変数について触れられており、そこで使われている言葉を借りました。

                • 不文律の構造

                  まえがき

                  『これまでの多くの企業変革手法は、企業組織の中の“目に見える”部分を対象にしてきた。(略)しかし、企業組織の中の“目に見えない”部分、すなわち組織の中の人が共有している暗黙のルール(不文律)には手をつけてこなかった。』

                  リスト

                  あとがき

                  まえがきを含めて、三沢 一文『ネットワーク時代の新・仕事術―自立型ビジネスマン作法』より。文中の図をリスト化しました。氷山を横から見た図が描かれており、水上の目に見える部分が成文律、水中の目に見えない部分が垂範律・(狭義の)不文律・不言律に分かれています。前後の文脈からして外国の書籍の引用ないし本案のようですが、出所は示されていませんでした。

                  垂範律・不言律など独特の用語が面白いですね。暗黙の前提というか不文律に「深さ」があるという発想は、組織の問題を考えるうえで役立ちそうに思います。

                  この本は1996年刊。本書における不文律の議論は、Peter Scott-Morgan(Wikipedia)が1994年に出した”The Unwritten Rules of the Game: Master Them, Shatter Them, and Break Through the Barriers to Organizational Change”を引いているようです。著者はこの本の訳書『会社の不文律―ホンネがわからなければ、何も変えられない』の共訳者でもあります。



                      • 企業の潜在的な価値を決定する3つの要因

                        まえがき

                        『20世紀の初め、証券アナリストのグレアムは、企業の潜在的な価値を決定する要因を3つにまとめている。』

                        リスト

                        あとがき

                        まえがきを含めて『ベンジャミン・グレアムの投資の王道』より。モルガン・スタンレー・インベストメント・グループの初代社長デイヴィッド・ダーストによる解説からの引用です。文章をそのままリスト化しました。

                        継続的な価値、清算価値、発展していく能力。シンプルでわかりやすい評価の枠組みです。