投稿者: koji

  • 5回の大量絶滅

    まえがき

    『レポートの執筆者たちは「種の絶滅率は人類史上前代未聞である」と書いている。そして「われわれは生物多様性の消滅の第6期に入っている」と言明する。』

    リスト

    あとがき

    まえがきは、マリー=モニク・ロバン『なぜ新型ウィルスが、次々と世界を襲うのか?: パンデミックの生態学』 (作品社、2022年)より。

    ウィキペディア日本語版にも「大量絶滅」という記事がありました[1]。パンデミックだけでなく気候変動も6回目の大量絶滅を招きかねない因子として注目されているようです[2]

      参考文献

      [1] 「大量絶滅」ウィキペディア日本語版

      [2] 「気温変化大きいほど絶滅は大規模に “六大絶滅”には至らぬと予測、東北大 」サイエンスポータル 2022.08.08

    • 一歩踏み込んだ問いをつくる4つの方法

      まえがき

      『一歩踏み込んだ「問い」をつくるときにはさまざまな踏み込み方があります。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、中原 淳『「対話と決断」で成果を生む 話し合いの作法』 (PHP研究所、2022年)より。リストは本文を編集・引用して作成しました。

      具体化(定量・定性)、仮定、ジレンマ。このくらい絞り込まれていれば対話の最中でも思い出して使えそうです。とはいえせっかくなので他に思いついた方法をメモしておきます。

      • 原則を問う: 意見を成立させている話者の(隠れた)前提を問う(→自分の考えの原則・癖・ポリシー・思い込みに思いを致すきっかけに)
      • 結論に踏み込む: 意見から結論を演繹して問いかける(→立場を明らかにするよう促すことで、自分の考えをチェックするきっかけに)
      • 境界・例外を問う: 意見が成立しない状況を示して思考をクリアにさせる(→自分の意見が成立する前提や境界をチェックするきっかけに)

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    • 「残念な話し合い」5つの病

      まえがき

      『我々が「話し合い」をイメージする際、(略)次の5つの「話し合いに関する病」が、日本全国で発生しているように感じます。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、中原 淳『「対話と決断」で成果を生む 話し合いの作法』 (PHP研究所、2022年)より。リストは本文を引用(一部編集)して作成しました。

      第2項目と第3項目は対話が自己目的化しているという点で同根のように思えます。しかし、1と2が対話というプロセスそのものの病、3以降が対話の帰結である決断の不全に関わる病と分類すると、分かれていたほうがいいのかな。

      いずれにせよプロセス不全と結果不全が高じると、究極の病である「対話ゼロで、ただちに多数決病」が発病すると述べられています。

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    • 広告 (Google AdSense) を動的に非表示にする

      概要

      当サイトのリストURLに文字列を付けると Google AdSense が表示されないようにする。

      https://listfreak.com/list/NNN   → 広告あり
      https://listfreak.com/list/NNN/x → 広告なし

      背景

      当サイトはいくつかのページを除いて Google AdSense が配信する広告を表示しています。しかし、リストを誰かに紹介するときには広告を外したい。そこでURLの末尾に /x のような文字列を付けることで Google AdSense の表示を抑制できないかどうか調べました。

      内容

      Google AdSense の表示を動的に抑制する

      広告を表示させているのは、<head> 部の <!– Google AdSense スニペット (Site Kit が追加) –> の次の行にある JavaScript です。この行が挿入される行を調べてみると、’template_redirect’ フックに登録されている ‘Google\S\M\AdSense->register_tag()’ というコールバックらしいことがわかりました。

      そこで AdSense::register_tag() を見てみると、スニペット書き出し前にこんなif分がありました。

      if ( $tag->is_tag_blocked() ) {
      return;
      }

      is_tag_blocked() の実体は Module_Web_Tag::is_tag_blocked() です。その中身は次のようにフィルターフックで出力の有無を切り替えられるようになっています。

      何のためにブロックしているのかわかりませんが、ありがたく使わせていただくことに。

      return (bool) apply_filters( "googlesitekit_{$this->module_slug}_tag_blocked", false );

      URLへの追加文字列を認識する

      list/NNN/x の x を認識させるためにはリライトルールの追加が必要です。

      add_rewrite_rule(
      '^list/([0-9]{1,})/x$',
      'index.php?category_name=list&p=$matches[1]&x=yes',
      'top'
      );

      この x をWP_Queryで認識させます

      add_filter( 'query_vars', function($qvars){
      $qvars[] = 'x';
      return $qvars;
      }, 10, 1 );

      これらは ‘init’ アクションフックに登録しなければなりません。

      まとめるとこんな感じで動きました。

      add_action( 'init', function(){

      add_rewrite_rule(
      '^list/([0-9]{1,})/x$',
      'index.php?category_name=list&p=$matches[1]&x=yes',
      'top'
      );

      add_filter( 'query_vars', function($qvars){
      $qvars[] = 'x';
      return $qvars;
      }, 10, 1 );
      }, 10, 0 );

      add_action( 'wp', function( $wp ){

      if ( 'yes' === get_query_var( 'x' ) ) {
      add_filter( 'googlesitekit_adsense_tag_blocked', '__return_true', 10, 1 );
      }
      }, 10, 1 );
    • 戦略的リスキリングの4S

      まえがき

      『この「4つのS」を軸に戦略的にリスキリングを組み立てていけば、単にデジタルスキルを身につける底上げのためのリスキリングではなく、レジリエンスを高め、デジタルを活かし、イノベーションを創出していく力を身につけることができるでしょう。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、徳岡 晃一郎、房 広治『リスキリング超入門 DXより重要なビジネスパーソンの「戦略的学び直し」』 (KADOKAWA、2023年)より。

      「はじめに」を読むと、この4Sは著者らの前著(『デジタルマネー戦争』)において『イノベーションを生み出し、日本がリーダーシップを持って世界の第一線に復活していくカギ』として考案されたことが窺えます。そこから、結局4Sは個人が身に付けるべき素養であると思考を煮詰めていかれたと理解しました。

      • 傾聴を妨げる8つの落とし穴

        まえがき

        『自分自身に「本当に相手の話を聴けているだろうか?」と、改めて問いかけてみてください。ここでは、部下の話を聞いている途中で、よかれと思って発した自らの台詞が、思わぬ反応を与えてしまう「傾聴を妨げる8つの落とし穴」を紹介します。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて、広江 朋紀『場をつくる チーム力を上げるリーダーの新しいカタチ』 (明日香出版社、2022年)より。リストは図表からの引用です。各項目の解説部分は、「上司のセリフ」「部下の反応(心の声)」のセットです。

        臨場感あふれる、現実味のあるリストでしたので思わず収集。「……では、どうすればいいんだ!」とお感じになられた方は本書に目を通してみることをお勧めします。

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      • 話し合いに臨む参加者が抱える「4つの不安」

        まえがき

        『 これから示す4つの不安を解消するために、(略)改めて対話の冒頭で直接、再確認することが必要です。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて、広江 朋紀『場をつくる チーム力を上げるリーダーの新しいカタチ』 (明日香出版社、2022年)より。

        ファシリテーションのトレーナーとして、網羅的かつ妥当なリストだと思います。あえて追加するとすれば、

        • 「責任」に対する不安 ~発言に対して過剰に責任を負わされないか不安~

        でしょうか。言い出しっぺが損をするかも、などと思うと言いづらくなりますよね。

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      • ネットポジティブ戦略を定義する4つの原則

        まえがき

        『ネットポジティブの原則は、組織の持続可能性戦略を強化し、高い野心を反映し、単に害を減らすことを超えて社会と環境に対して肯定的な成果をもたらすことをめざしています。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて、”Four Principles Can Define a Net Positive Strategy” (Net Positive Project) より。日本語は私訳です。

        ネットポジティブな企業を支える5つの原則」の関連情報を探していて出会いました。よく似ていますがさらに洗練され、枠組みとして堅固になっている印象です。

      • ネットポジティブな企業を支える5つの原則

        まえがき

        『ネットポジティブは(略)ネガティブな影響を引き起こす問題を正し、さらに他者のためにポジティブな価値を生み出すことを指す。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて、ポール・ポルマン、アンドリュー・ウィンストン『Net Positive ネットポジティブ 「与える>奪う」で地球に貢献する会社』 (日経BP、2022年)より。

        非常に野心的に感じられる一方、これを野心的と言っていては間に合わないという切迫感も感じます。

        • 自衛官の心がまえ

          まえがき

          『われわれは自衛官の本質にかえりみ、政治的活動に関与せず、自衛官としての名誉ある使命に深く思いをいたし、高い誇りをもち、次に掲げるところを基本として日夜訓練に励み、修養を怠らず、ことに臨んでは、身をもって職責を完遂する覚悟がなくてはならない。』

          リスト

          あとがき

          まえがきを含めて、防衛研究会(編集)『自衛隊の教育と訓練』 (かや書房、1996年)より。

          図書館で見かけて、箇条書きがないかしらとページをめくってみたら、冒頭にこのリストがありました。昭和36年制定、漢文の香りを残す名調子でしたので小項目を含めて引用します。なお平成18年版防衛白書にもこのリスト部分を含む全文が記載されていました。

          1. 使命の自覚
            1. 祖先より受けつぎ、これを充実発展せしめて次の世代に伝える日本の国、その国民と国土を外部の侵略から守る。
            2. 自由と責任の上に築かれる国民生活の平和と秩序を守る。
          2. 個人の充実
            1. 積極的でかたよりのない立派な社会人としての性格の形成に努め、正しい判断力を養う。
            2. 知性、自発率先、信頼性及び体力等の諸要素について、ひろく調和のとれた個性を伸展する。
          3. 責任の遂行
            1. 勇気と忍耐をもって、責任の命ずるところ、身をていして任務を遂行する。
            2. 僚友互いに真愛の情をもって結び、公に奉ずる心を基とし、その持場を守りぬく。
          4. 規律の厳守
            1. 規律を部隊の生命とし、法令の遵守と命令に対する服従は、誠実厳正に行なう。
            2. 命令を適切にするとともに、自覚に基づく積極的な服従の習性を育成する。
          5. 団結の強化
            1. 卓越した統率と情味ある結合のなかに、苦難と試練に耐える集団としての確信をつちかう。
            2. 陸、海、空、心を一にして精強に励み、祖国と民族の存立のため、全力をつくしてその負託にこたえる。

          使命、責任、規律、団結。これだけが並んでいたとしたら、どこか滅私奉公的な心構えだなと感じるところです。しかし第2項目に「個人の充実」があることで、バランスがぐっと良くなっている印象を受けました。

          具体的な内容や意味合いの軽重は違ってくるでしょうが、この5要素自体は私企業で働く個人にも援用できそうだと感じます。