投稿者: koji

  • 自信がある人ほど陥る意思決定8つの罠

    まえがき

    『本書はまさしく、「思考することをあきらめてはならない」ということを言っている。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて『まさか!?―自信がある人ほど陥る意思決定8つの罠』より。リストは「訳者あとがき」からの引用です。

    「罠」のタイプを8つに分けて、豊富な事例を交えて解説しています。章ごとにまとめも付いています。ただ本文には、本書全体のまとめになるようなリストはありませんでした。終章では意思決定のチェックリストを作るべしという提案があったので、自分なりのリストを作れということでしょう。

    と思ったら、本文に続く「訳者あとがき」で、親切にも訳者(関谷英里子氏)が先回りしてそのようなリストを作ってくれていました。ありがたく引用させていただきます。

    この本からの他のリスト

  • 特殊(目的別)自己暗示の形式

    まえがき

    エミール・クーエが実践的な体系にまとめ上げた、自己暗示の解説書より。詳しくはあとがきで。

    リスト

    あとがき

    『自己暗示』より。例文は本文より編集のうえ引用しました。本文では難聴の治療が例として挙げられていて、「○○力」は「聴力」、「○○できる」は「聞こえる」でした。なお本文では「特殊暗示」と表記されています。『自己暗示』というテーマの本のなかに置かれた言葉なので、これが自分を対象とした暗示だということは一目瞭然なのですが、リストとして文脈から切り出すにあたり「自己」という言葉を入れました。

    特殊暗示という言葉は、一般暗示との対比で定義されています。一般暗示とは、目的を限定しない自己暗示。クーエの公式は「日々に、あらゆる面で、私はますますよくなってゆく」(Day by day, in every way, I’m getting better and better)というものです。

    一般暗示のサポートとして、目的別の特殊暗示が提案されていて、その組み立てがリストのような感じ。しかしクーエはあくまでも一般暗示を重要視し、特殊暗示は有用ではあるが必要不可欠ではないと考えていたとのことでした。

    • タイトル自己暗示
    • 著者: C.H.ブルックス(著)、エミール・クーエ(著)、河野 徹(翻訳)
    • 出版社: 法政大学出版局
    • 出版日: 1966-06-01
    • 意志決定に必要な3つの力

      まえがき

      『意志決定は「変わりゆく状況と目的をおさえつつ、そのとき・その場において最善といえる行動を選択していく一連のプロセス」であると定義しました。』

      リスト

      あとがき

      「よい意志決定のための能力モデル(1)」「よい意志決定のための能力モデル(2)」(起-動線)より。

    • 道学実(茶道を学ぶ心得)

      まえがき

      茶道でしか使われていないと思いますが、よろず「道」を修めんとするときの心得といえそうです。

      リスト

      あとがき

      道学実がずばり定義されている文献は見つかりませんでした。リストは『茶の真諦―道・学・実』からの超々要約。

      上記の本に書いてあったのはこんな感じです。
      道:『茶道の本質を見極めることはすなわち、禅にいう悟りを目標として研鑽を積む修行態度に重なるものなのです。』
      学:『(略)ただ頭で得た知識はいわば”借りもの”、学びとった知識は実践して初めて体得したといえます。』
      実:『道・学をふまえた上で、茶道を実践することによって初めて茶の本質に触れることができるといわれています。』

      学習と実践だけではなく、道つまり本質を見極めようとする態度が必要。いい三幅対だと思います。

      • 偉大な科学の革命の共通点(フロイト)

        まえがき

        フロイトによれば、偉大な科学の革命は『みな宇宙の中心人物としての「人間」の誇りを傷つけたり、あるいはその地位から追い落とすという。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて『脳の中の幽霊』より。もともと文章だったものを、一部編集のうえリストとして引用しています。

        なるほどー。ただし、第3の革命に誰の名を冠するかは、まだ定まっていないようですね。「私」という自己意識をもたらしているメカニズムを説き明かした人の名が冠せられるのでしょうが、その時点から振り返ったとき、結局は五蘊無我を唱えたブッダが正しかったのかー、なんてことになりそうです。

        • タイトル脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)
        • 著者: ラマチャンドラン,V.S.(著)、ブレイクスリー,サンドラ(著)、Ramachandran,V.S.(原著)、Blakeslee,Sandra(原著)、篤子, 山下(翻訳)
        • 出版社: 角川書店
        • 出版日: 1999-08-01
        • 茶道文化の性格

          まえがき

          『茶を喫んでゆくことによって文化が創造せられてゆく、その茶道文化が綜合的な体系であり統一があるというところが独特であるというだけでなく、その性格にまた独特なる特色があるのである。』

          リスト

          あとがき

          まえがきを含めて『茶道の哲学』より。解説部分は本文から編集のうえ引用しました。

          これは昔からの言い伝えではなく、著者の考察。「枯高」なんて言葉があるんだなあ。

          • 因果関係を確認する7つの視点(CLR)

            まえがき

            分析によって仮定された因果関係をチェックする7つの視点とは。

            リスト

            あとがき

            『全体最適の問題解決入門―「木を見て森も見る」思考プロセスを身につけよう!』より。エリヤフ・ゴールドラット博士が提唱する制約理論の思考プロセスの解説書です。解説部分は本文を参考にしてこちらで作文しました。

            タイトルのCLRとは”Category of Legitimate Reservation”のこと。一連の方法論・ツールとは別に、この7つの視点だけでも有用です。

            • 思考の三原則(安岡正篤)

              まえがき

              『東洋学にも「思考の三原則」というのがあるのです。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて『問題構造学入門―知恵の方法を考える』より。「東洋学」とは何だろうと思い検索してみましたがどうも見当違いな方向に行ってしまいました。このリストは安岡正篤氏の作らしいですね。著者の意図は「東洋学」ではなく「東洋思想」だった模様。

              それはともかく、いいリストですね。原典にあたっていないのですが、諸サイトを検索してみると、東洋思想の特徴として述べられたというよりは、安岡の個人的な心得として述べられた言葉のようです。

              この本からの他のリスト

            • 統合の原理(トマス・ホプキンス)

              まえがき

              『システム思考について考える場合、ホプキンス(L. T. Hopkins)の「統合の原理」が参考となります。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて『問題構造学入門―知恵の方法を考える』より。これはレアなリスト。このホプキンス氏、Wikipediaその他のサイトに一応エントリがあるものの、この「統合の原理」関連の仕事がいつなされたのかについての情報は見つかりませんでした。

              部分と全体の関係を網羅的に表している優れたリスト。

              この本からの他のリスト

            • 管理職に必要な3つのスキル(カッツ・モデル)

              まえがき

              「ロバ-ト・カッツ(Robert L. Katz)は、かつて『HBR』誌において、管理者には基本的に3つの技能(skill)が必要であると述べています。それらは、次のような技能です。」

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて『問題構造学入門―知恵の方法を考える』より。

              どこかの研修で見かけて、登録しておきたかったリスト。畑の違う本のなかで見つけてしまいました。

              オリジナルはおそらく”Skills of an Effective Administrator”(Harvard Business Review, 52, 5, 90-102, Sep-Oct 1974)かと。ただし本文にはあたれませんでした。

              このリスト、日本ではけっこう見かけますが、英語サイトで検索するとあまり見つからないんですよね。

              この本からの他のリスト

              (2013/03/07)
              訳文を一新しました。旧版は下記の通り。

              • 仕事を扱う技能 (technical skill)
              • 人間を扱う技能 (human skill)
              • 概念を扱う技能 (conceptual skill)