投稿者: koji

  • 動機づけの3C

    まえがき

    『従業員に喜んで最善を尽くさせようと思う経営者は、三つの基本的要素に注意する必要がある。これらは動機づけの「三C」と略称してもよい。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、アルフィ・コーン『報酬主義をこえて〈新装版〉』 (法政大学出版局、2011年)より。各リスト項目の見出しは本文からの引用です。コロンより後の解説はこちらで付しました。ここでは企業における動機づけですが、著者はこの3Cが学校や家庭における動機づけについても当てはまることを論証していきます。

    本書はタイトルが示唆するように「内発的動機づけ」含む、総合的な動機づけを扱っています。

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  • 宮本武蔵の「吟味・工夫・鍛錬」

    まえがき

    『宮本武蔵が剣術の奥義を具体的にまとめた『五輪書』には、「能々〈よくよく〉吟味すべし」「能々工夫すべし」「能々鍛錬すべし」という言葉が、ほとんどの項目の最後に繰り返し出てきます。これはそれぞれ、どのような意味なのでしょうか。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、齋藤 孝『NHK出版 学びのきほん 人生が面白くなる 学びのわざ (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)』 (NHK出版、2020年)より。リストは本文を編集のうえ引用。下記に大変共感したので収集しました。

    身体に定着するまで「吟味・工夫・鍛錬」することを、私は「わざ化」と呼んでいます。剣術やスポーツだけではなく、知識や思考も「わざ化」することで、ようやく自分のものとして使いこなすことができるようになるのです。「吟味・工夫・鍛錬」、武蔵はこの三つをセットとして書いてはいませんが、私はこれを「学びのきほん」の一番重要なものだと思ったので、覚えやすく三点セットにしました。

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  • 三学の教え(佐藤一斎)

    三学の教え(佐藤一斎)

    三学の教え

    まえがき

    『佐藤一斎といえば、即座にこの条が出るほど最も有名な言葉。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、佐藤 一斎『[現代語抄訳]言志四録』 (PHP研究所、2005年)より。三学戒とも。

    アイキャッチ画像は、「言志録・言志後録・言志晩録・言志耋録. 言志晩録」 (国立国会図書館デジタルコレクション)より引用した該当部分。『言志晩録』に収められていました。

    現代語訳も引用します。

    少年のときに学んでおけば、壮年になってから役に立ち、何事かを為すことができる。壮年のときに学んでおけば、老年になっても気力が衰えることはない。老年になっても学んでおけば、ますます見識も高くなり、社会に役立つこととなり、死んでからもその名は残る。

    • NVC(非暴力コミュニケーション)の中心にある2つの問い

      まえがき

      『平和のことば (Speaking Peace) は、暴力を伴わないコミュニケーションであり、(略)以下の2つの問いを中心において、相互に思いをやりとりすることです。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、マーシャル・B・ローゼンバーグ『「わかりあえない」を越える――目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC』 (海士の風、2021年)より。

      NVCについては「NVC(非暴力コミュニケーション)を構成する4つの要素」を参照のこと。

      2つめの文も主語が we(わたしたち)であるところが重要に思えたので、2つめの文に「、わたしたちに」を追加しました。

      • トランプ元米国大統領の話術の特徴

        まえがき

        『「多くの人々は聞きたくない言葉だと思いますが、トランプは話術の天才です」とジェニファーは話す。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて、ニーナ・シック『ディープフェイク ニセ情報の拡散者たち』 (日経ナショナルジオグラフィック社、2021年)より。リストは本文を編集して作成しました。

        まえがきのジェニファーとはジェニファー・メルチア博士。

        テキサスA&M大学で政治的レトリックの歴史を研究するジェニファー・メルチア博士に話を聞いた。数年にわたってトランプのコミュニケーションの方法を研究してきた学者だ。

        という文章に参考文献(1)が付けられています。しかしこの記事にはジェニファー・メルチア博士の名前はありません。

          参考文献

          (1)

          • 人格の同一性に関する3つの説

            まえがき

            『ある人(来週存在する人)が、今日ここで生きている人と同じ人と言えるようにする「形而上の接着剤」は何か?』

            リスト

            あとがき

            まえがきを含めて、シェリー・ケーガン『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 日本縮約版』 (文響社、2018年)より。リストは本文を要約して作成しました。これは著者の説で、一般的にこういった枠組みで語られているわけではなさそうです。

            魂と人格の違いがややわかりづらかったので自分の理解をメモしておきます。魂は人格を収める非物質的な容器であって、身体とは別に存続し得ます。人格説では、人格が魂に宿ろうが身体に宿ろうが機械の中に宿ろうがOK。

            • 不安の3側面

              まえがき

              『不安が個人に及ぼす影響には、不安の各側面に固有の特徴や、これらの基本的側面の相互作用による組み合わせ効果、そして全体的な不安レベルが関連している。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて、ベルナルド・J・カルドゥッチ『カルドゥッチのパーソナリティ心理学 私たちをユニークにしているものは何か?』 (福村出版、2021年)より。本文中の表を引用してリスト化しました。

              不安の3◯◯といえば「不安の3類型(ティリッヒ)」が思い出されます。あちらは不安の対象。こちらは不安の現象という感じでしょうか。

              この3側面を評価する「顕在性不安尺度」があるとのことでした。

              • タイトルカルドゥッチのパーソナリティ心理学 私たちをユニークにしているものは何か?
              • 著者: ベルナルド・J・カルドゥッチ(著)、渡邊 芳之(監修)、松田 浩平(監修)、尾見 康博(編集)、松田 英子(編集)、小塩 真司(編集)、安藤 寿康(編集)、北村 英哉(編集)、日本パーソナリティ心理学会(その他)、渡邊 芳之(翻訳)、松田 浩平(翻訳)、尾見 康博(翻訳)、松田 英子(翻訳)、小塩 真司(翻訳)、安藤 寿康(翻訳)、北村 英哉(翻訳)
              • 出版社: 福村出版
              • 出版日: 2021-10-06

              この本からの他のリスト

            • 道・器・変・通(易経)

              まえがき

              『「形而上」「形而下」の語源である。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて、「中国の思想」刊行委員会 『中国の思想(7) 易経(改訂版)』 (徳間書店、2016年)より。リストは本文を一部編集のうえ引用しました。

              ここが形而上・形而下の語源だというのを初めて知ったのでメモしておきたかったこともありますが、内容もいいですね。

              是故形而上者謂之道、
              形而下者謂之器、
              化而裁之謂之変、
              推而行之謂之通、
              挙而錯之天下之民謂之事業。

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              参考文献

            • 聖人の4つの道(易経)

              まえがき

              『易には聖人の四つの道がそなわっている。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて、「中国の思想」刊行委員会 『中国の思想(7) 易経(改訂版)』 (徳間書店、2016年)より。繋辞上伝に書かれています。

              易有聖人之道四焉。
              以言者尚其辞。
              以動者尚其変。
              以制器者尚其象。
              以卜筮者尚其占。

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            • コミュニケーション的理性に必要な原則(ハーバーマス)

              まえがき

              『相手を説得しようという理性のことを、人を目的達成の手段にしてしまうような「道具的理性」だとして、これに対する相手を尊重し、共感することを目指す理性を「コミュニケーション的理性」と呼びました。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて、哲学研究会編『図解 哲学 人物&用語事典』 (日本文芸社、2015年)より。まえがきは誤字を直したうえで引用しています。リストは本文から引用しています。

              納得性の高いリストなので一次資料を探したいのですが引用元が不明。検索すると、道具的理性とコミュニケーション的理性はそれぞれ目的合理性、コミュニケーション的合理性と訳している文献もあります。「道具的」理性のほうが意味がわかりやすい言葉のように感じられます。。

              ハーバーマスは熟議デモクラシー(熟議民主主義)の確立を提唱したと書かれています。