投稿者: koji

  • 科学技術教育の5Eモデル

    まえがき

    いわゆるSTEM(科学・技術・工学・数学)分野の教育理論。

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    あとがき

    The 5E Instructional Model” (NASA eClips) より。これが原典というわけではないのですが、それなりに権威のある情報源として .gov サイトから探しました。

    Explore, Explain, Elaborate が特に美しい流れ。

    youtube にあった比較的わかりやすい説明動画を引用します。ここでは Elaborate のニュアンスが少し違っているように思いました。動画では生徒が学んだことを整理したり言語化しています。一回の授業で5Eを1サイクル回すとするとそうなるのかな。

  • 一調二機三声(世阿弥)

    まえがき

    “『花鏡』の中で、世阿弥は伝え方のポイントを「一調二機三声」という言葉で表現しています。「一調二機三声」というのは、声を出すまでのステップです。”

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    あとがき

    まえがきを含めて、高田 明 『伝えることから始めよう』 (東洋経済新報社、2017年)より。本文を編集してリスト化しました。さらにこう続きます。

    これを読んだとき、私がやっていることと同じだと思いました。例えば、値段をお伝えするとき、声の高さはどうするか、どんな間をとるか、声を出すにあたって自分で測っています。古典芸術の能と比較するのは 僭越 かもしれませんが、まさにそうだったのです。

    調える。機を窺う。そして行動。一調二機三●は多くのパフォーマンスに通じるものがありそうです。

    • 元に戻せないもの

      まえがき

      『「この世にはもとにもどせないものが四つある。~だ」と古人はいいました。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、テッド・チャン 「商人と錬金術師の門」(『息吹』所収、早川書房、2019年)より。まえがきの「~」の部分をリスト化しています。

      雰囲気がある文章だったので収録。千夜一夜風の、不思議な物語でした。

      • タイトル息吹
      • 著者: テッド・チャン(著)、大森望(翻訳)
      • 出版社: 早川書房
      • 出版日: 2019-12-04
      • やっかいな問いかけを拒否する3つの戦術

        まえがき

        『「人文学は何の役に立つのか?」という問い(略)に対する回答を拒否するときに用いる「戦術」について、三つのパターンに分けて解説する。』

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        あとがき

        まえがきを含めて、ベンジャミン・クリッツァー『21世紀の道徳 学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える』 (晶文社、2021年)より。「:」に続くのは、「人文学は何の役に立つのか?」という問いに対する拒否的な回答の例です。

        本書では人文学に関わる人が「人文学は何の役に立つのか?」という問いを拒否するパターンを三つに分けて解説しているだけなのですが、この問いに限らず広く使われていそうなパターンだと思ったので、抽象化したタイトルにしました。

        2つめについて補足。定義の確認自体は健全な議論のうちです。著者が拒否的な戦術といっているのは、定義論に持ち込んで議論から逃避しようとするような話の運び方。

        • 広告からステレオタイプを除くためのガイドライン (3P)

          まえがき

          『ジェンダー平等に貢献する広告を表彰する「日経ウーマンエンパワーメント広告賞」(略)では、広告からステレオタイプを取り除くため、「3つのP」という審査項目を設けている。』

          リスト

          あとがき

          まえがきを含めて、国連女性機関が『月曜日のたわわ』全面広告に抗議。「外の世界からの目を意識して」と日本事務所長(ハフポスト NEWS)より。

          3Pの原典である ”3Ps Unstereotype Marketing Communications Framework” を読むと、この広告賞より広い視点で作られているようですので、私訳(意訳)を添えておきます。

          • Presence: どんな状況で誰が登場しているか?
          • Perspective: 誰の視点から描かれているか?
          • Personality: 登場人物はどのような人格の持ち主か?

          この問いに答えたうえで、その答えに対して「そこにステレオタイプが潜んでいるとすると、どこに何があるか?」とさらに問うように考えていけばいいのかな。

        • 国民を洗脳できる条件(ラザースフェルド)

          まえがき

          『ポール・ラザースフェルドというアメリカのコミュニケーション学者によれば、人を洗脳できるのは次の3つの条件がそろったときだという。』

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          あとがき

          まえがきを含めて、参考文献(1)より。リストは本文からの編集・引用です。『日本人はなぜ自虐的になったのか:占領とWGIP』 (新潮社、2020年)を引用しつつ、著者の有馬 哲夫氏が寄稿しています。

          まえがきにあるように「人を洗脳できるのは」という条件でのリストでした。記事の文脈に照らしてタイトルに「国民」を入れました。メディアの独占や制度化が可能なのは事実上政府に限られますし、政府が洗脳したい対象は国民でしょうから。

          1と3は洗脳の手段ですが、2はそのような手段によって洗脳が進むメカニズムを指しています。3か条としてはバランスが悪いし、どのような調査でこの3条件に絞り込んだのかを知りたく原典を探しましたが、ポール・ラザースフェルド (Paul Lazarsfeld) 氏の活動時期が古いこともあって特定できず。

            参考文献

            (1) 「プーチンが国民を騙し続けるための“3条件” ロシア娘と母親、祖母の会話で浮き彫りになる違い(抜粋)」(デイリー新潮、2022年04月10日)

          • 体験分析の5E

            まえがき

            『体験分析とは、対象としている製品・サービス・事業に関する体験を、最初から順を追って改めて記述・構造化するものである。』

            リスト

            あとがき

            まえがきを含めて、岩嵜博論『機会発見――生活者起点で市場をつくる』 (英治出版、2016年)より。各段階における体験の例示として、カーシェアを利用する場合の体験を図表から引用しています。

            検索してみると “Customer Journey”、”User Journey” といった言葉とのセットでしばしば登場します。

            体験の前・中・後を少し拡張して、体験の前・開始・中・終了・後に分けたイメージなので、5つのEが何を表すかを思い出せなくても使えそう。

            • 偏見の尺度(オールポート)

              まえがき

              『心理学者ゴードン・オールポートは、社会の偏見が差別行動や暴力、ヘイトクライム(略)、そしてジェノサイドにまで発展していくプロセスを、社会、心理、政治、経済の面から研究した。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて、黒木 俊秀(監修)、小野 良平(翻訳)『ひと目でわかる 心のしくみとはたらき図鑑』 (創元社、2019年)より。図表をリスト化しました。

              出典は『偏見の心理』 (培風館、1968年)のようです。またこの尺度は “Allport’s Scale“としてWikipedia(英語版)にも収録されていました。

              見出し語を見たときには「回避 → 誹謗の順では」と感じましたが、誹謗には「失礼な冗談」といった項目もあって納得。

              失礼な冗談がジェノサイドつながり得ることをこうやって示されると恐ろしい。

              この本からの他のリスト

              • タイトル偏見の心理
              • 著者: G.W.オルポート(著)、原谷 達夫(翻訳)、野村 昭(翻訳)
              • 出版社
              • 出版日: 1968-04-18
              • トレーニングの7原則

                まえがき

                『スポーツのためのトレーニングにおいては、実施する人はこれらの諸原則を十分理解し、自分のトレーニング内容に照らし合わせ、検討してから取り組むことが大切である。』

                リスト

                あとがき

                まえがきを含めて、横浜市スポーツ医科学センター(編集)『図解 スポーツトレーニングの基礎理論』 (西東社、2013年)より。リストは図表からの引用です。

                トレーニングの三大原理」と「トレーニングの五大原則」を収集したものの、どこかしっくりこなかったのでもう少し探しました。

                1~4 はデータ的に確認されているが 5~7 は実証が難しく経験的に知られたものとのこと。

                • トレーニングの五大原則

                  まえがき

                  『トレーニングを安全かつ効果的に続けるためには、以下に挙げる原理と原則に則ったプログラムにすることが大切です。』

                  リスト

                  あとがき

                  まえがきを含めて、村岡 功(監修)『運動・からだ図解 筋肉・関節・骨の動きとしくみ』 (マイナビ、2014年)より。リストは本文を編集して作成しています。

                  トレーニングの三大原理」とセットで見かけるのですが原典を特定できておらず。

                  なぜこの5原則なのかについても知りたいところです。参考文献(1)では類似の原則がいくつか比較されています。

                  この本からの他のリスト

                  参考文献

                  (1) 齋藤健治. “「トレーニングの原理・原則」 に関する一考察.” 名古屋学院大学論集. 医学・健康科学・スポーツ科学篇= Journal of Nagoya Gakuin University 5.1 (2016): 1-14.